メルセデスベンツ『GLE』改良新型、約3000点の部品を刷新…マイクロLEDヘッドランプや最新MB.OS搭載

メルセデスベンツ『GLE』改良新型
メルセデスベンツ『GLE』改良新型全 12 枚

メルセデスベンツは4月1日、改良新型『GLE』を欧州で発表した。約3000点にのぼる新規または改良部品を採用し、エクステリア・インテリア・パワートレインのすべてにわたって大幅な進化を遂げている。

【画像全12枚】

改良新型GLEは現行のメルセデスベンツのデザイン言語を継承しながら、人気SUVとしての個性を維持している。新しいフロントバンパーにより、存在感が一層高まった。

メルセデスベンツ『GLE』改良新型メルセデスベンツ『GLE』改良新型

リデザインされたヘッドランプ内部には、水平に配置された2つのスターモチーフと特徴的なバイザーが採用され、印象的な新しいライトシグネチャーを形成している。デジタルライトヘッドランプ点灯時には、スターの下に洗練されたブルーのアンビエントライトが灯り、高級感を演出する。

ブラックパネルがヘッドランプと大型ラジエーターグリルをひとつのユニットとして統合。中央には象徴的なスターがクロームフレームに収められ、オプションで点灯も可能だ。リアには3Dスターエンブレムをクロームで縁取ったリアランプクラスターを採用し、テールゲートのデザイントリムが両ライトを視覚的につなぎ、車幅を強調している。

オプションとして、マイクロLED(ピクセルLED)技術と高性能チップを採用した最新世代のデジタルライトを設定した。高解像度の照射エリアは従来比約40%拡大し、ハイビームおよびロードプロジェクションの明るさが向上した。一方、ライトモジュールの消費電力は従来比最大50%削減され、重量も25%以上軽量化されている。

ダイナミックハイビーム「ウルトラレンジ」は最大600mの照射距離を持ち、最適な照明のために旋回が可能になった。これはサッカーコート約6面分に相当する。パーシャルハイビーム機能は、他のドライバーを眩惑させることなく、暗い場所にいる歩行者などの検知精度を高める。カメラ情報と地図データを組み合わせたコーナリングライトは、道路の曲がり具合により精密に反応する。なお、パーシャルハイビーム機能はアメリカでも利用可能だ。

すべてのソフトウェアコンポーネントはメルセデス・ベンツ・オペレーティング・システム(MB.OS)に統合されており、主にメルセデスベンツが自社開発した。

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改良新型GLEのインテリアには新しいトリム素材と快適装備が追加された。第1列シート用の外側エアベントはスクエアからオーバル形状に変更され、アンビエントライトとシームレスに統合されている。

専用アプリを通じて複数のアンビエントスタイルを選択でき、MBUXスーパースクリーンを光・色・感情の「生きたキャンバス」に変えることができる。各ウェルカムアニメーションはメルセデスベンツのUIデザイナーが細部まで作り込んでおり、穏やかから激しい、クールからウォームまで多彩なムードを提供する。

コンフォートシートには新しい3Dデザインとモカシンステッチを採用。標準のコンフォートシートには、シートクッション奥行き・ヘッドレスト・ステアリングホイールの電動調整が標準装備された。AMGラインにはスポーツシートパッケージも用意される。

新色「ビーチブラウン」とブラックの組み合わせが追加され、アルティコおよびルガーノレザーで選択可能だ。AMGラインには新たにナッパレザーや2トーンのクラシックレッド/ブラックも設定された。トリム素材にはダークブラウンのオープンポアバーチウッド、ブラウンのオープンポアウォールナットウッド、そして流れるようなラインのアルミニウムトリムの3種類が新たに加わった。

ステアリングホイールには好評の「ロッカー&ローラー」操作コンセプトを採用。メッキ仕上げのローラーデザインが触覚的なアナログ操作感を高めている。

MB.OSはAIと高性能チップを活用し、メルセデス・ベンツ・インテリジェント・クラウドと接続することで、頻繁なOTA(無線)アップデートを可能にする。購入後もデジタルエクストラのポートフォーマットを通じて機能を追加・カスタマイズできる。

新世代MBUXには、マイクロソフト・グーグル・ChatGPTのマルチエージェントAIが統合された。MBUXバーチャルアシスタントはインターネット上の知識を活用し、複雑な複数ターンの対話が可能だ。

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MBUXスーパースクリーンは標準装備となり、大型ガラス面の下に3枚の12.3インチ(31.2cm)ディスプレイを配置。40以上のアプリが利用可能で、ユーザーは自由にアプリを配置・フォルダ整理できる。オプションの3Dドライバーディスプレイはボタン一つで3Dモードに切り替わる。

助手席ディスプレイでは走行中にディズニープラス・ユーチューブ・ライドビュー(一部市場)などの動画コンテンツを視聴可能。カメラがドライバーの視線を監視し、脇見の危険がある場合は自動的に助手席ディスプレイを暗くする安全機能も備える。

GLEとして初めて、拡張現実(AR)コンテンツ対応のヘッドアップディスプレイをオプション設定。表示エリアは対角18インチ(45.7cm)で、約3m先に3次元の情報が浮かんで見える。

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改良新型GLEには新しいエンジンラインアップが導入され、よりダイナミックで軽快な走りを実現している。すべてのエンジンはインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)と48Vシステムを搭載し、コースティング・ブースト・回生機能による燃費向上を図っている。

フラッグシップのV8モデル「GLE 580 4MATIC」は最高出力が380kWから395kWに向上し、最大トルクは730Nmから750Nmに増加。2500~4500rpmの広い回転域で発揮される。フラットプレーンクランクシャフトの採用や排気後処理の最適化により、将来の排ガス規制にも対応する。

「GLE 450 4MATIC」の直列6気筒ガソリンエンジンは定格トルクが12%増の560Nmに向上。新型の電動補助コンプレッサーや最適化されたシリンダーヘッドが採用された。

プラグインハイブリッドの「GLE 450e 4MATIC」は同じ直列6気筒エンジンをベースとし、先代比55kWの出力向上を実現。WLTPによる純電気走行距離は106kmだ。

6気筒ディーゼルの「GLE 350d 4MATIC」と「GLE 450d 4MATIC」には初めて電動加熱触媒が採用され、排気システムを早期に最適温度域へ引き上げる。エンジンブロックとシリンダーヘッドはアルミニウム製で軽量化を実現。メルセデス・ベンツがフォーミュラ1でも採用するナノスライドシリンダーライナーや高張力鋼製ピストンも採用し、摩擦低減と熱効率の向上を図っている。

NVH(騒音・振動・ハーシュネス)対策も強化され、ドライブシャフトトンネルとエンジン隔壁に高品質フリース素材を使用。エンジンカバーには高周波燃焼ノイズを効果的に吸収する特殊ヘビーマットが装着された。

《森脇稔》

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