スズキ電動台車『MITRA』とAIカメラで駐車場渋滞を解消、直方市チューリップフェアで実証実験 4月5日

「のおがたチューリップフェア」
「のおがたチューリップフェア」全 2 枚

福岡県直方市、スズキ、アシストユウ、キューロボティクス、ピコセラの5者は、4月5日に開催される「のおがたチューリップフェア2026」において、屋外駐車場の入場待ち渋滞を解消するための決済・管理ソリューションの実証実験を実施する。

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今年で30回目を迎える「のおがたチューリップフェア」は、直方市の春の風物詩として多くの観光客が訪れる。しかし、期間限定の屋外臨時駐車場では、入り口での現金回収による車両停車が原因で周辺道路に大規模な渋滞が発生することが長年の課題となっていた。

本プロジェクトは、2025年に締結された包括連携協定、および2026年2月の災害備蓄用広域無線LAN「ソナL」寄贈を経て、直方市とピコセラが深化させてきた地域課題解決の一環だ。大手自動車メーカーとスタートアップ、自治体が連携し、一時的なイベント会場に「即設型スマートインフラ」を構築する全国でも類を見ない社会実装への挑戦となる。

スズキの多目的電動台車『MITRA』にピコセラの無線メッシュ基地局を搭載し、さらにキューロボティクスの電動昇降ポール技術を組み合わせる。遮蔽物の多い駐車場エリアでも最適な高さ・場所へ基地局を自在に配置し、通信の不感地帯をゼロにする。

構築した広域Wi-Fi網を活用し、カメラ映像を料金回収所へリアルタイムに配信する。入り口での料金収受プロセスを物理的に切り離すことで、渋滞の主因である「1台あたりの停車時間」を最小化し、スムーズな入庫を実現する。

屋外型エッジAIカメラの知見を持つアシストユウと共に、車両情報の記録・管理システムを検証する。支払い状況と車両情報をデジタルで紐づけることで、出口での照合を円滑化し、現場スタッフの負担軽減と運営の効率化を図る。

実証実験は4月5日、福岡県直方市河川敷エリア(ハローワーク下駐車場)で行われる。

各社の役割は、直方市が実証フィールドの提供と地域課題の抽出を担い、スズキが電動台車『MITRA』の提供と移動体運用の検証を行う。アシストユウはエッジAIカメラを活用した車両認識・管理ソリューションを提供し、キューロボティクスが電動ポールによる基地局昇降技術とシステム統合を担当する。ピコセラは独自の無線メッシュ技術による広域Wi-Fi環境の構築を受け持つ。

実証実験の結果をもとに、4社および直方市は観光イベントのみならず、防災や大規模工事現場、インフラ未整備地における「即設型スマートインフラ」のパッケージ化を検討する方針だ。

なお、ピコセラは米国ナスダック キャピタル マーケットに2025年1月16日に新規上場しており、世界最高レベルの無線メッシュ技術を国内外の工場・倉庫・建設現場・公共インフラなど幅広い分野で展開している。

《森脇稔》

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