世界遺産・薬師寺に世界的名車が集まり、コンクール・デレガンスを開催 希少車も!

世界遺産、法相宗大本山・薬師寺の国宝東塔とともに
世界遺産、法相宗大本山・薬師寺の国宝東塔とともに全 15 枚

4月11日から12日にかけて世界遺産、法相宗大本山・薬師寺(奈良県奈良市)において、日本で唯一の国際的なコンクール・デレガンスである、コンコルソ・デレガンツァ・ジャパン2026が開催され、ベストオブショーはロールスロイス『ファントムI・エクスペリメンタル・トルペードbyジャービス』が受賞した。

【画像】15枚、薬師寺境内に並ぶクラシックカー

ベストオブショーを受賞したロールスロイスファントムIエクスペリメンタルトルペードby ジャービスベストオブショーを受賞したロールスロイスファントムIエクスペリメンタルトルペードby ジャービス

過去、京都二条城を舞台に開催されていたコンコルソ・デレガンツァ・ジャパンは、昨2025年から薬師寺での開催となり、今年も桜が散り始めたこの時期に行われた。

前回は開催時期が1か月早かったこともあり、氷雨が降りしきる2日間で参加者はもちろん観客も寒い思いをしながら、エントリーした素晴らしいクルマたちを観覧することになった。しかし今年は晴天に恵まれ日焼けを気にしながら世界遺産と名車のコラボレーションを楽しんだ。

世界遺産、法相宗大本山・薬師寺の西塔とともに世界遺産、法相宗大本山・薬師寺の西塔とともに

クラシックカーを主とするコンクールデレガンスは、世界ではコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(イタリア)とペブルビーチコンクール・デレガンス(アメリカ)が双璧といえるが、そこにアジアとしての地位を確立すべく開催されているのがコンコルソ・デレガンツァ・ジャパンだ。今回も国内を中心に70台近い戦前から60年代を中心としたクルマたちがエントリー。大きなテーマは創業100周年を迎えるカロッツェリア・トゥーリングと2027年に100周年を迎えるミッレ・ミリアだ。

カロッツェリア・トゥーリングは1926年の創業後、1937年にスーパーレッジェーラ工法を編み出し、フェラーリやランチアといったイタリアメーカーだけでなく、アストンマーティンやジェンセンなどのイギリスメーカーからのオーダーもあり、今回の出展車両も多岐にわたったが、共通していたのは非常にエレガントで上質なクルマ作りという点だった。

カロッツェリア・トゥーリンググループカロッツェリア・トゥーリンググループ

そして1927年にイタリア語で1000マイルを意味するミッレ・ミリアがイタリアの公道レースとして初開催。1957年に幕を閉じるが、クラシックカーイベントとして1987年に復活。その後現在に至るまで同形態にて行われている。コンコルソ・デレガンツァ・ジャパンとしては当然実際のレースに出場した、あるいはその同型車として集められ、海外からも『ザヌッシー・フィアット500スポルト』などのほか、国内からもジャウル『750スポルト』やフィアットアバルト『750ヴィニャーレ“ゴッチャ”』などの“イタリアの虫”たちが出展され、普段見ることができない珍しいクルマたちに多くの来場者がカメラを向けていた。

ザヌッシーフィアット500スポルトザヌッシーフィアット500スポルト先頭はジャウル750S先頭はジャウル750Sフィアットアバルト 750ヴィニャーレ”ゴッチャ”フィアットアバルト 750ヴィニャーレ”ゴッチャ”

国際格式のコンクールデレガンスの中で、世界遺産の中を会場にして開催されるものは唯一といってもいいだろう。そのうえ国宝級のクルマたちが集うコンクールデレガンスを見ることができることは幸せ以外の何物でもない。多くの来場者もこのコラボレーションを堪能し、来年の開催に期待を寄せていた。主催者によると来年開催に向けて準備を進めたいと語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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