メルセデスベンツ『EQS』改良新型、航続926kmと800V超急速充電を実現…ステア・バイ・ワイヤも初採用

・改良新型EQS 450+はWLTP航続距離926kmを達成し、先代比13%増を実現。ミュンヘン~パリ間などの長距離移動が可能になった。

・800V技術により最大350kWの超急速充電に対応。10分間で320kmの航続距離を追加できる。

・メルセデスベンツはドイツ自動車メーカーとして初めてステア・バイ・ワイヤを量産車に採用し、140年の革新の歴史を継続する。

メルセデスベンツ『EQS』改良新型
メルセデスベンツ『EQS』改良新型全 10 枚

メルセデスベンツは最上位EVセダン『EQS』の改良新型を欧州で発表した。車両部品の4分の1以上が新開発・刷新されており、次世代電動アーキテクチャを核に大幅な進化を遂げている。

【画像】メルセデスベンツ『EQS』改良新型

■航続距離と充電性能が大幅向上

メルセデスベンツ『EQS』改良新型メルセデスベンツ『EQS』改良新型

改良新型「EQS 450+」のWLTP航続距離は926kmに達し、従来比13%増を実現した。ミュンヘン~パリ間、あるいはチューリッヒ~ハンブルク間に相当する長距離移動が可能だ。

800V技術の採用により、最大350kWの超急速充電に対応。10分間で320km分の航続距離を追加できる。400V充電ステーションでは、バッテリーを仮想的に分割して最大175kWで効率よく充電する仕組みも備える。

また、回生制動(回収)出力は最大385kWに達し、制動時のエネルギー回収効率が大幅に向上した。

■ドイツ車初のステア・バイ・ワイヤを量産化

メルセデスベンツ『EQS』改良新型メルセデスベンツ『EQS』改良新型

メルセデスベンツはドイツの自動車メーカーとして初めて、ステア・バイ・ワイヤ技術を量産車に採用する。改良新型EQSは市場投入から数カ月後にこの技術を搭載したモデルが追加される予定で、同社の140年にわたる革新の伝統を継承するものだ。

■MB.OSとAIが車両全体を統合制御

新たに搭載されたメルセデスベンツ・オペレーティング・システム(MB.OS)は、車両のあらゆる機能を統合・制御するスーパーコンピューターだ。人工知能(AI)と高性能チップを活用し、メルセデスベンツ・インテリジェント・クラウドと常時接続。OTA(無線通信)アップデートにより、常に最新の状態を維持する。

メルセデスベンツ『EQS』改良新型メルセデスベンツ『EQS』改良新型

新世代のMBUXも刷新され、MBUXバーチャル・アシスタントは複雑な対話が可能になった。標準装備のMBUXハイパースクリーンは3つのディスプレイを55インチ超の一枚ガラスの下に統合している。

■安全・快適装備も大幅強化

最大27個のセンサーを活用する新世代運転支援システムを搭載。MB.ドライブ・パーキング・アシストは斜め駐車にも対応し、最大5km/hで自動駐車を行う。これは従来比約60%速い。

標準装備のデジタル・ライトは解像度の高い照射範囲が従来比40%拡大し、消費エネルギーは最大50%削減。ウルトラ・レンジ・ハイビームは600m先まで照射できる。

エアマティック搭載のクラウドベース・ダンパー制御により、路面の凹凸を事前に検知して減衰力を電子制御する。空気抵抗係数(Cd値)は0.20と、世界最高水準の空力性能を誇る。

■インテリアと利便性

前席シートベルトには最大44度まで温まるシートベルト・ヒーティングを新採用。アンスラサイト色のオープンポア・ポプラ・トリムとローレル・ステッチングが「ウェルカム・ホーム」の感覚を演出する。

メルセデスベンツ『EQS』改良新型メルセデスベンツ『EQS』改良新型

後席には13.1インチのディスプレイ2枚と携帯型MBUXリモコンを装備し、ファーストクラス並みの快適性を提供する。

9.82dmのHEPAフィルターは最大99.65%の粒子を除去する。

さらに、バッテリーから公共電力網(V2G)や自宅(V2H)へ電力を供給する機能も備え、エネルギー源としての新たな活用シーンを開く。外装色はMANUFAKTURメイド・トゥ・メジャー・プログラムで125色から選択できる。

《森脇稔》

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