ルノー、インドで新戦略発表…2030年までに7車種展開へ

・ルノー・グループはインド向け戦略「フューチャーレディ・インディア」を発表し、2030年までに7車種を展開する計画を示した。

・チェンナイの製造工場を完全所有化し、インドを車両・部品・研究開発の輸出拠点として強化する。

・2030年までに年間20億ユーロの輸出を目標とし、インドをルノー・ブランドの世界トップ3市場に育てる方針だ。

ダチア・ダスター 新型
ダチア・ダスター 新型全 7 枚

ルノー・グループは、インド向けの新戦略「フューチャーレディ・インディア」を発表した。

【画像】ダチア・ダスター 新型

同グループのCEO、フランソワ・プロヴォスト氏が1週間にわたるインド訪問の締めくくりとして公表したもので、2026年3月に発表済みのグループ全体の戦略計画「フューチャーレディ」のインド版にあたる。

■2030年までに7車種を展開

ルノー・グループはインドにおいて、魅力的なデザイン・先進の車載技術・電動パワートレインを組み合わせた車両を求める顧客層の拡大に注力する。

2030年までにルノー・ブランドをインドで世界トップ3市場のひとつにすることを目指す。

そのためブランドは高付加価値路線へと転換し、車載システムとパワートレインの両面で先進技術を積極的に採用する方針だ。

ダチア・ダスター 新型ダチア・ダスター 新型

ラインナップとしては、2026年1月に発表済みのダチア(ルノー)『ダスター』を含む4車種を皮切りに、2030年までに計7車種を展開する計画だ。

また、新たに「ブリッジャー・コンセプト」を公開した。これはBセグメントのコンパクトSUVを予告するコンセプトカーで、電気自動車を含むマルチエネルギー対応車両となる。

7車種はいずれも「RGEP」と「RGMP」という2つのプラットフォームをベースとする。両プラットフォームはインド市場向けに先行展開され、内燃機関(ハイブリッドを含む)と電動パワートレインの両方に対応するマルチエネルギー設計が採用される。

さらに、顧客との長期的な信頼関係を築く取り組み「ルノー・フォーエバー」を通じ、インドの顧客には7年間の保証を提供する。

■チェンナイを技術・輸出の拠点に

ルノー・グループはインドに1万5000人の従業員を擁し、チェンナイには世界最大規模のエンジニアリングセンターのひとつを構える。

同センターには6000人のエンジニアとITスペシャリストが在籍し、車両アーキテクチャ・ソフトウェア・シミュレーション・車両ライフサイクルのアップグレードを手がける。

今後はインド国内向けだけでなく、グローバル市場向けのプラットフォームや車両アーキテクチャ、技術開発も担う役割を担う予定だ。

生産面では、チェンナイの製造工場を完全所有化し、現地生産の強化・サプライヤーとの連携深化・サプライチェーン全体の最適化を進める。

インドの調達競争力を活かし、車両・部品・関連サービスを南米など他地域へ輸出する戦略的拠点として整備する方針だ。

グループは2030年までに、車両・研究開発・部品の年間輸出額で20億ユーロの達成を目標に掲げており、インドが今後10年間の成長と競争力において決定的な役割を果たすとの強い確信を示している。

《森脇稔》

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