「イコライザー」で音の“味付け”を変える楽しさを満喫![イン・カー・リスニング学…チューニング編]

簡易的な「イコライザー」が搭載された市販メインユニットの一例(カロッツェリア・FH-3100)。
簡易的な「イコライザー」が搭載された市販メインユニットの一例(カロッツェリア・FH-3100)。全 3 枚

音にこだわってカーオーディオシステムを進化させていくという趣味の世界の面白さや奥深さを解説し、これを愛好するドライバーの数を増やそうと試みている当連載。現在は「サウンドチューニング」について深掘りしている。今回は「イコライザー」の使い方を説明する。

【画像全3枚】

◆「イコライザー」とは本来、周波数特性の凸凹を“等しくする”機能!

さて、市販の「メインユニット」の多くには、イコライザーと称される機能が搭載されている。

ところで当機能は何のためにあるのかというと…。実は「イコライズ」という言葉には「等しくする」とか「同じにする」という意味があり、イコライザーも本来は「等しくする」とか「同じにする」ための機能だ。

では何と何とを等しくするのかというと、「周波数特性の凸凹を等しくする(フラットにする)」機能であり、何と何とを同じにするのかというと、「音源本来の音と聴こえている音とを同じにする」機能だ。

というのも車室内は狭いがゆえに、周波数特性が凸凹になりがちだ。スピーカーから放たれる直接音だけを聴ければ良いが、ガラスやパネル類に反射した音もたくさん耳に入ってくる。その反射音は、反射することにより特定の周波数の音だけが増幅したり減衰したりしがちだ。しかしイコライザーを使えば、そうなったのを修正できる。

簡易的な「イコライザー」が搭載された市販メインユニットの一例(カロッツェリア・DEH-4600)。簡易的な「イコライザー」が搭載された市販メインユニットの一例(カロッツェリア・DEH-4600)。

◆「バンド数」が「3」とか「5」という簡易的なイコライザーでは…

そしてそのように周波数特性が凸凹すると、音源本来のサウンドと音色が乖離していく。でもイコライザーを使えば、そうなってしまった音を音源本来の音と同じ方向へと持っていける。

ただし……。操作するバンド数が少ない簡易的なイコライザーでは、本来の使い方をするのが難しい。操作できる「バンド数」が「3」とか「5」といったタイプでは、変化してしまった帯域にピンポイントでアクセスし難いがゆえだ。

ちなみに人間の可聴範囲は20Hzから20kHzで(高域側は加齢とともに狭くなる)、これは音域で言い替えると10オクタープ分に相当する。ここまで広範囲な中で起きている周波数特性の乱れを、3とか5といった少ないバンド数では到底修正しきれない。

なのでこのような簡易的なイコライザーでは、「音の“味付け”を変える」という使い方をして音の変化を楽しもう。このような使い方もアリだ。

簡易的な「イコライザー」が搭載された市販メインユニットの一例(カロッツェリア・DVH-570)。簡易的な「イコライザー」が搭載された市販メインユニットの一例(カロッツェリア・DVH-570)。

◆「プリセットデータ」を活用し音の変化傾向を学習。それを応用して楽しむ!

では、そのように使うときのコツを紹介していこう。簡易的なイコライザーのほとんどが、何らかの「プリセットデータ」を収録している。これを活用すると、イコライザーをより有効に使えるようになる。

例えば、「ボーカル」という名称のプリセットデータがあったとしたら、まずはそれによってどのような操作がされているのかを確認しよう。そしてその設定をメモるなり写真に撮るなりして、任意に調節できる画面を開いてそこでその設定を復元してみる。

そうしたら次には、特に大きく動かされている「バンド」を“戻す”方向で操作してみる。そうするとそのバンドをそのように大きく動かすことで音の“味付け”がどう変わっていたのかを確認できる。

この作業を各プリセットデータで行うと、どのバンドをどうするとどのように音が変わるのかを学習できる。そしてその「傾向」を掴みそれを踏まえていろいろと操作してみて、自分好みの音を作ってみよう。なお、気分や聴いている音楽のタイプに合わせていろいろと変えてみても面白い。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回は「クロスオーバー」について説明予定だ。お読み逃しのなきように。

《太田祥三》

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