東京都練馬区、西武池袋線の江古田(えこだ)駅から、ちょっと歩いた街中に変なガードレールがある。三叉路の角のひとつにガードレールが三角形に配置されているのだが、二重三重になっているのだ。いったい何のために?
JR山手線のターミナル駅で私鉄に乗り換え、各駅停車で10分、15分乗ったあたりの街は、戦後まもなく市街地化されてから、いまだ再開発されていないタイミングの街が多い。道路だと環状6号、7号、8号線沿線になるが、商店街は駅前に形成されている。昔からの店と新しい店とが混じり合い、外からやってきて散歩していると、近代的な大規模商業施設にはない発見がある。
西武池袋線の江古田駅もそんな駅のひとつだ。問題のガードレール群は、北口を降りて右手へ進み、日本大学芸術学部江古田キャンパス前の江古田駅北口交差点を左折、小竹通りのゆるい坂道を降りていったところにある。南北に走る小竹通りから練馬一般区道15-232号が北東に分かれる、その間の鋭角(約45度)の角だ。駅からは徒歩2~3分、住所だと練馬区小竹1丁目になる。
この角の内側にガードレールが三角形に配置されており、その三角形が二重、一部三重になっている。ガードレールで閉じた空間の中に、またガードレールが三角形に設置されているのだ。グーグル・ストリートビューでさかのぼれるいちばん古い画像は2009年で、この時点でガードレールは、一重の三角形だった。次の2013年の画像だと、なんと四重、一部五重の三角形になっている! その後2016年前後に、角を曲がりやすくするためか、外側のガードレールが何本か撤去されて、現在の形になっている。
ガードレールが変! 東京都練馬区小竹1丁目
そもそも、なぜここにガードレールが必要なのか。ない方が、小竹通り北方面と区道15-232号との行き来はしやすいはずだ。事実、三角形はいちど縮小している。ひとつ考えられる理由は、三叉路のすぐ北で、西から小竹通りに丁字路で接続する区道15-309号の存在だ。ガードレールがないと、区道15-309号と15-232号との間の行き来は、小竹通りを斜めに横切ることになる。この交通をいったん小竹通りに合流させるため、二つの三叉路の間隔を空けたかったのではないか。
次に、なぜ二重三重になっているのか。駅利用者が駐輪しないようにするため? 取材時には駅前に放置自転車は見られなかったが、20年前は駅前から少し離れたこの三叉路あたりにまで放置されていたのだろう。だとすると、自転車を置かせないために人も車も通れない空間が出来上がるという、よくあるパターンだ。武蔵野音楽大学の打楽器専修の学生にスティックを持たせたら、面白いパフォーマンスを聞かせてくれるかもしれない。あるいはガードレールそのものが、日本大学芸術学部の学生のインスタレーションだったら、それはそれで面白い。
車でのアプローチは放射線の目白通り、千川通りから折れて江古田通りを北上、西武池袋線を踏切で過ぎると江古田通りがそのまま小竹通りになる。環七北側からは武蔵野病院前交差点を要町通りに入って、すぐの信号を右折すると小竹通りだ。要町通りの池袋方面からは、要町3丁目交差点の次の次の交差点を左折、1kmほどで江古田駅北口交差点に出るので右折する。小竹通りも区道も狭いので、車を止めてじっくり見るなら、付近に点在するコインパーキングを利用したい。
なお「江古田」の地名は住所としては中野区にあり、その名を冠した駅や大学キャンパスが練馬区にあるように、広域地名だ。中野では「えごた」、練馬では「えこだ」と呼ぶ例が多い。
■ガードレールが変! み、短っっ…東京墨田区
https://response.jp/article/2026/05/04/410885.html




