関東の大規模カーオーディオイベント「OACサウンドコンテスト」が4月19日、埼玉スタジアムで開催された。
OACサウンドコンテスト
第3回となる今回はエントリー数も大幅に増え、イベントとしての定着ぶりを強く印象づけた。天気にも恵まれ、エントラントやオフ会参加者、来場者がカーオーディオの魅力を存分に楽しめる1日となった。
昨年の第2回から埼玉スタジアムの駐車スペースを使って開催されているOACサウンドコンテスト。EPIC、サウンドウェーブ、アインジール、イーダオンキョウで構成される関東カーオーディオ振興会によるイベントで、関東のカーオーディオシーンを盛り上げることを目的にコンテストやオフ会、サウンドミーティングを実施している。
多岐にわたるコース分けで自分にフィットするコンテストに参加できることもあり、オーディオコンテストへのエントリーは150台に到達。さらにサウンドミーティングへの参加も36台を数え、近辺の駐車スペースを利用した見学者も含めると190台以上になる来場者を集めるイベントとなった。
コンテストはメインコースとしてAクラスからDクラスまでを用意。さらにオプションコースとしてFr2wayクラス、Fr3wayクラス、+αクラス、内蔵アンプクラス、チャレンジ木村クラス、チャレンジ岩元クラス、インストールコース、人気投票コースが設定され、自分に合ったクラスを選んでエントリーしやすい仕組みを作っている点も同イベントの特徴だ。
イベントにはメーカー、ショップ合わせて25のブースも出展。コンテストへの参加に加え、新製品や注目ユニットを試聴したり見て触れたりできるなど、見学者も含めてカーオーディオイベントならではの魅力が満載となった。すっかり関東のカーオーディオイベントの主役となったOACサウンドコンテストは、次回以降の開催にも期待が高まるイベントとなった。
◆トヨタ ブレイドマスター(オーナー:平賀章哲さん)by WISTERIA(ウイステリア)
トヨタ ブレイドマスター(オーナー:平賀章哲さん)by WISTERIA(ウイステリア)システムをリメイクしてフロントスピーカーをESBに交換した平賀さんのトヨタ『ブレイドマスター』。高級スピーカーの中でも比較的軽快なサウンドが気に入って導入したというこのスピーカーは、ツイーター=9.1 T25、ミッドレンジ=9.3M、ミッドバス=9.6Wの組み合わせ。豊かな情報量と深みを兼ね備えたサウンドを体感できる。
Aピラーにはツイーター&ミッドレンジをビルトイン取り付け。ドアのアウターバッフルも純正ドア形状に合わせ、シャープなエッジを備えた形状に仕上げられている。ラゲッジはフロア下を巧みに利用してブラックスのアンプ、GX2400を2台並べてインストール。フロア前部にはDSPのヘリックスDSP PRO MK3やプレイヤーのアウネGTS1PROなどを取り付けている。
トヨタ ブレイドマスター(オーナー:平賀章哲さん)by WISTERIA(ウイステリア)上部のサブウーファーはブラックスのマトリックスML-10をチョイス。余裕のサイズを持つエンクロージャーでローエンドを伸ばす作戦だ。イベント前日に納車された出来立てほやほやの車両で、オーナーも楽しんでいる最中だった。
◆ダイハツ タフト(オーナー:田中康浩さん)byサウンドウェーブ
ダイハツ タフト(オーナー:田中康浩さん)byサウンドウェーブ少し前にトレードインスピーカーへの交換ですっかりオーディオの世界に魅了された田中さん。さらなる高音質化を願ってプロショップのサウンドウェーブを訪れ、本格的なシステムアップを開始した。
最初はミッドレンジの追加やDSPアンプの投入を実施してコンテストへ参加。そこで高音質化への意欲に火がつき、現在のシステムへと進化した。選んだスピーカーはブラムの3ウェイ、T25MG、2N50、6.300だ。
ダイハツ タフト(オーナー:田中康浩さん)byサウンドウェーブ「ボーカルのきれいな音が再生できる点と、重低音の豊かな響きが気に入って選びました」という。Aピラーは純正ピラーの形状をうまく生かしながら、ツイーターとミッドレンジをスマートに収めるデザインが美しい。
ドアのアウターバッフルは広いバッフル面を確保し、人工スエードで仕上げた上質感満点のもの。DSPアンプのゴールドホルンやパワードサブウーファーのミューディメンションX10は、フロントシート下に収めるコンパクト設計としている。
今後は外部パワーアンプの追加でさらなる高音質を狙う予定。インストールもラゲッジの作り込みを開始する計画が進んでいる。
◆メルセデスベンツ GLA(オーナー:江口藍里さん)byカーオーディオクラブ
メルセデス・ベンツGLA(オーナー:江口藍里さん)byカーオーディオクラブ生々しいリアルサウンドを追求し、現時点で最上級と思われるシステムを完成させた江口さんのメルセデスベンツ『GLA』。スピーカーに選んだのはイートン・コアだ。
「実際に聴いてみて、クリア感と音の厚みを再生するサウンドが気に入って導入しました」。Aピラーとドアミラーを使った中高域の2ウェイ取り付けもスマートで、音響特性にも優れる仕上がりだ。
ミッドバスもドア下部を大きく加工して取り付け、デザイン性とサウンドを両立させる作り込みを実施。GLAの上質な内装デザインにフィットする質感の高い仕上がりとなっている。
メルセデスベンツGLA(オーナー:江口藍里さん)byカーオーディオクラブDSPのリゾルトM DSPの操作部は、センタークラスターに美しくフィットさせるマウントをワンオフして設置。この上質な取り付けも見どころだ。
ラゲッジは大型ユニットを搭載しながらもフラットにレイアウト。ブラックス・グラフィックのパワーアンプ×2台とリゾルトM DSP、さらにパイオニアのサブウーファーTS-1000RSを魅せるレイアウトとしている点も絶品だ。
◆日産 スカイライン(V36)(オーナー:小栗彰さん)by MST
スカイライン(V36)(オーナー:小栗彰さん)by MST内装カスタムをきっかけにオーディオの世界に魅了され、猛烈なスピードでスカイラインのシステムアップを続けている小栗さん。現在テーマにしているのはハイレゾ音源に合わせたサウンドの進化だ。
「トランジェントを高めてスピード感ある音にしたくてパワーアンプを変更しました。今回選んだのはARCオーディオのカッパーコンペティションで、そのサウンドに満足しています」。
スカイライン(V36)(オーナー:小栗彰さん)by MSTフロントステージはAピラー、ドアミラー裏に3ウェイを構成し、さらにダッシュ上の純正位置にもスピーカーを配置する重厚システム。これらをカッパーコンペティションで駆動することで、空間表現に優れスピーカーの存在感をまったく感じさせないサウンドを築き上げた。ミッドバスはARC4100SE TRADでドライブしている。
温かみのある中低域を両立させたのもオーナーお気に入りのポイント。ラゲッジのフロア下スペースを使ってカッパーコンペティションをインストールし、ラゲッジのウォール面にARC4100SE TRADをビルトイン取り付けするデザインも美しい。次に狙うのはアウネのクロックジェネレーターの追加だ。
◆BMW 118d(オーナー:末林寛規さん)byイングラフ
BMW 118d(オーナー:末林寛規さん)byイングラフモレルのサウンドが好きで、スピーカーのパフォーマンスをめいっぱい引き出すインストールとシステムを追求したのが末林さんのBMW『118d』。オーディオカーとして完成していたクルマを手に入れ、大幅リメイクを経て作り上げたこのクルマは、フロントスピーカーとして選んだモレルのスプリーモ602がサウンドの根幹となっている。
ミッドレンジにイレイトカーボンのMM3を加えた鉄壁の3ウェイシステムを組み、好みのサウンドを追求した。ミッドレンジはAピラー、ツイーターはドアミラー裏にインストール。さらにドア下部は大きく加工してエンクロージャー化している点も見どころだ。
BMW 118d(オーナー:末林寛規さん)byイングラフ「エンクロージャーは中低域のサウンドの良さはもちろんですが、まったく音漏れしないのが非常に気に入っています。結構大きな音で再生していても、クルマの外はほぼ無音なのもエンクロージャー化のメリットだと思います」。
スピーカー群をドライブするのはクワトロリゴのファンタジア1.4。ラゲッジを使った美しいインストールも印象的で、ラゲッジ前部には低く設置したエンクロージャーも備え、バランスの良いレイアウトとしている。
◆ホンダ N-BOX(オーナー:時田泰志さん)by EPIC
ホンダ N-BOX(オーナー:時田泰志さん)by EPICホンダ『N-BOX』に工夫いっぱいのインストールを施し、手軽に高音質化を狙った時田さん。システムはヘリックスのDSPアンプでモレルのフロント3ウェイをドライブし、キッカーのサブウーファーをカロッツェリアのパワーアンプで駆動する構成だ。
DSPアンプやサブウーファー用のパワーアンプはいずれもフロントシート下に収め、スペース効率もしっかり確保している。見どころはAピラーに設置したツイーター&ミッドレンジ。市販の汎用ポッドを使ってピラーにボルトオン取り付けしている構造はかなり斬新で、高い位置に中高域スピーカーを設置できる点でもメリットがある。
ホンダ N-BOX(オーナー:時田泰志さん)by EPIC一方のミッドバスはドアにアウターバッフルを製作して中低域の充実を図る。「スピーカーインストールは音の良さとかっこよさを両方得られるスタイルにしてもらいました」。
さらにラゲッジに置いたサブウーファーは市販のエンクロージャーに収め、DIYでゴム足を付けて下向きに設置。ラゲッジへの荷物の積載も可能にしている。独自のアイデアで高音質に加え、デザイン性や使い勝手までを兼ね備えたオーディオカーを完成させた。
◆ホンダ N-VAN(オーナー:鍵公明さん)byサウンドステーション AVカンサイ宝塚店
ホンダ N-VAN(オーナー:鍵公明さん)byサウンドステーション AVカンサイ宝塚店仕事で使う軽バンをベースに、オーディオの高音質化を長年続けているオーナー。現在の愛車はホンダ『N-VAN』で、その室内スペースを最大限に活用し、仕事道具の積載とオーディオ機器のインストールを両立させている。
フロントスピーカーにチョイスしたのは、ディナウディオのエソター2のミッドレンジ、ムンドルフのツイーター、ブラックスのミッドバスというハイブリッドなシステム。そんなお気に入りのシステムをドライブしているのは、クワトロリゴのシンフォニ・インゴット3とブラックスのグラフィックGX-2400を組み合わせたパワーアンプ群だ。
ホンダ N-VAN(オーナー:鍵公明さん)byサウンドステーション AVカンサイ宝塚店「このパワーアンプを使った質感の高い音が非常に気に入っています。特にインゴット3の明瞭度の高さは素晴らしいです。ミッドバスはかなり高い周波数まで鳴らしているのもサウンドチューニングの特徴です」。
荷室には仕事道具を積むため、パワーアンプなどはセカンドシートスペースのフロアいっぱいを使ってインストール。木製ラックを組み、冷却ファンも完備するなど工夫を凝らしている。
◆アウディ RS7(オーナー:紙谷裕亘さん)byサウンドステーション AV Kansai 天王寺店
アウディRS-7(オーナー:紙谷裕亘さん)byサウンドステーション AV Kansai 天王寺店ラゲッジをフラットに利用し、クワトロリゴのハイエンドパワーアンプであるオーパスを3台インストールした紙谷さんのアウディ『RS7』。
「オーパスのサウンドは大好きです。音の厚みや高級感を感じさせるサウンドを表現するにも絶好のユニットだと感じています」と、ベテランオーナーの評価も高い。
アウディRS7(オーナー:紙谷裕亘さん)byサウンドステーション AV Kansai 天王寺店すでにコンテストでは高い成績を収めている紙谷さんだが、その要因のひとつがオーパスの採用をきっかけとしたシステム全体の熟成だったとも分析している。フロントスピーカーにはZRスピーカーラボのハイエンド機であるエクストラバガンスシリーズを用い、女性ボーカルの鳴りを追求した。
システムとしてはオーナー自身も完成形という通り、超ハイレベルな仕上がりとなった。次のテーマはサウンドチューニングの精度をさらに引き上げること。DSPにはリゾルトのM-DSPを用い、コンテスト向けの調整はインストーラーに任せているものの、自分仕様のサウンドはDIYでの調整も実践中だ。自分が心地よいサウンドを自らチューニングして作り出す楽しみも開拓中だ。
◆トヨタ クラウン エステート(オーナー:コバヤシさん)byサウンドステーション AV Kansai 京都店
トヨタ クラウン エステート(オーナー:コバヤシさん)byサウンドステーション AV Kansai 京都店クラシックからロック、ポップスまで幅広いジャンルを聴けるサウンドを作ることをテーマにしたコバヤシさん。7年前にトヨタ『アルファード』でオーディオをスタートさせたが、昨年現在のトヨタ『クラウン』へ乗り換えたのを機に、システムをあらためてゼロからスタートさせた。
タイミングよく登場したモレルのスプリーモ63SEをスピーカーにチョイスし、ARCオーディオのカッパー、2チャンネル/4チャンネルでドライブするシステムを構築した。
トヨタ クラウン エステート(オーナー:コバヤシさん)byサウンドステーション AV Kansai 京都店「帯域バランスに優れた位相の合ったサウンドが完成しました。テーマだったあらゆるジャンルの曲を気持ちよく聴ける環境が整いました」と、サウンドの仕上がりにも満足している。
クラウンのハイブリッドシステムに対応させるため、電源部にも工夫を込めた。「電源を安定させるためにオーディオソリューションの安定化電源であるスタビレを取り入れました。高音質化の一因になっていると感じています」。今後はさらにデッドニングを強化し、低域の輪郭を明確化する進化も計画中だ。
◆パイオニア・カロッツェリア
パイオニア・カロッツェリアイベントに出展したパイオニアブースには、同社のハイエンドスピーカーであるグランドレゾリューション、TS-Z1GR/17cmセパレート3ウェイスピーカーを試聴できるデモカーの86が用意され、来場者が試聴のための列を作っていた。
プロショップへの普及も進んでいるグランドレゾリューションだが、まだその音を聴いたことがないユーザーも多い。イベント出展の機会を利用してユーザーへの認知を図るのがブースの狙いとなった。
試聴したユーザーからの反応も上々で「スピーカーの存在感を感じない」「自然なサウンドが良い」「空間表現がリアルでナチュラル」といった肯定的な意見が多く聞かれた。
パイオニア・カロッツェリアデモカーも完成後から調整のブラッシュアップを続け、グランドレゾリューションの良さを引き出すチューニングをかなり煮詰めた状態になっている。具体的には左右のレベルバランスや位相管理をより高いレベルで仕上げているとのこと。サウンドチューニングが決まった現在が聴き時ともいえるだろう。
◆ジャンライン&パートナーズ
ジャンライン&パートナーズブースではARCオーディオの各ユニットを大プッシュしたジャンライン&パートナーズ。中でも注目のモデルとなったのがARCオーディオのDSPアンプであるX2 800.8 DSPだ。
その名の通りDSP内蔵8チャンネルアンプである同モデルは、ARCオーディオの得意分野であるパワーアンプの性能と音の良さが自慢。パワー感があり、シャープな音に仕上がっているのも特徴だ。DSPアンプを使ったシステムを比較的手軽にレベルアップさせるには絶好のユニットとなっている。
同ユニットは同軸/オプティカルのデジタル入力にも対応。デジタル出力を備えるDAPなどとの接続でも、ロスなく有利に働くユニットとなる。
ジャンライン&パートナーズまたブースのもう一つの目玉となったのは、昨年登場して人気が高まっているARCオーディオのパワーアンプ、COPPER competitionシリーズだ。デビュー早々ハイエンドユーザーからも高く評価され、導入実績も数多い。
デモカーの三菱『デリカミニ』にはX2 800.8 DSPを中心に、RS1.0/RS3.0/RS6.0の3ウェイスピーカーに加え、パワードサブウーファーLUS-800を組み込んで試聴が実施された。
◆フェリースソニード
フェリースソニードクワトロリゴ、DLS、フェリソニのユニットや部材を数多く展示したフェリースソニードのブース。中でもクワトロリゴのエストリモのパワーアンプに注目が集まった。
このモデルはコンペティションモデルとしてクワトロリゴが開発しただけに、高い戦闘力が自慢のパワーアンプだ。コンペでもエッジの立った高精細なサウンドをプッシュできる存在となっている。
フェリースソニード一方、DLSのD級モノラルパワーアンプであるPS1500も注目のモデルとなった。コンパクトでありながら500W、1Ωドライブを発揮するパワーアンプで、パワフルにサブウーファーを駆動するには絶好のモデルだ。
さらにスピーカーではクワトロリゴのファンタジアシリーズがずらりと展示された。ペーパーコーン+塗装仕上げの独特な振動板は、ペーパーコーンの間にファイバーの発泡素材をサンドイッチする軽量素材を採用。表面はベルベット調で、その上質な音を想像させる。デモカーのプジョーは、クワトロリゴ・オーパスのスピーカー群をエストリモでドライブするサウンドを体感できる仕様となっていた。




