スウェーデンにあった自動車メーカー「サーブ」の最後の車両がオークションに出品される。オークションは5月21日に開始し、入札最終日の5月30日にスウェーデン・トロルヘッタン工場で最終イベントを開催する。最後まで工場に残ったサーブ車だ。
今回のオークションは、現在サーブ関連資産を保有するNEVS(ネブス、National Electric Vehicle Sweden)が実施する。
出品されるのは計7台で、2014年型のサーブ『9-3エアロ』3台を含む。出品される9-3エアロはサーブ最後期の量産車だ。このほか、2019年製のネブスEVや、自動運転向け試験車両、4輪インホイールモーター搭載EV、レンジエクステンダー搭載EVなど、開発車両も出品される。全車未登録車両。
オークションはスウェーデンのオークション企業クララビック(Klaravik)が運営する。全車両とも最低落札価格は設定されず、開始価格は0スウェーデンクローナから。5月30日には、トロルヘッタンのサーブ工場を一般公開するイベントも開催される。来場者は無料で車両を見学でき、同日に全オークションが終了する予定だ。
サーブ9-3先行量産車。2014年モデル、走行距離5万8640km
ネブスのニーナ・セランダーCEOは、「サーブ時代への敬意を示す機会になる。最後に残された車両を次世代へ引き継ぐことで、スウェーデンの誇る自動車産業の歴史を称えたい」とコメントした。
航空機メーカーのサーブは1947年に初の乗用車サーブ『92』を発表した。自動車事業は1990年にGMグループとなる。2011年の経営破綻を経て2012年にネブスが事業を引き継いだ。ネブスはサーブ9-3ベース車を少量再生産したり、やはり9-3ベースで中国向けEVを構想したりしたが、近年は活動停止状態だった。




