川崎重工業は5月21日、米国カリフォルニア州サンノゼに、フィジカルAIの社会実装を推進する拠点「Kawasaki Physical AI Center San Jose」を開設した。AI・半導体分野における日米連携を加速することを目的とし、NVIDIA、アナログ・デバイセズ、マイクロソフト、富士通などAI開発の世界的トッププレイヤーとの協業を推進していく。
同日に開所セレモニーが開催され、代表取締役社長執行役員の橋本康彦氏は「高齢化と労働力不足という世界共通の課題を抱える医療・介護分野にまず注力する」と述べた。来院から診察、治療、手術、術後ケアまでを一貫して支援する「病院ワンストップソリューション」の確立を目指すとした。
セレモニーにはNVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏からビデオメッセージも寄せられ、本センターへの高い期待が示された。
フィジカルAIとは、現実空間で自律的に認識・判断し、機械を通じて物理的な行動を起こすAIのことだ。社会実装を進めるには「現実世界」のデータが不可欠とされる。
川崎重工は航空宇宙、造船、エネルギー、プラント、モーターサイクルなど幅広い事業領域を持ち、製造現場から長年にわたりデータやノウハウを蓄積してきた。この強みを活かし、研究・実証の域を超えた新たな事業創出を目指す。



