ミニバンの域を超えた「本格4WD」として登場、三菱『デリカD:5』【懐かしのカーカタログ】

三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ
三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ全 14 枚

三菱『デリカD:5』が最初に登場したのは2007年1月。前身の『デリカスターワゴン』『デリカスペースギア』から発展した“SUVテイストをまとうワンボックスタイプのミニバン”として誕生した。

【画像】三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ

直前のデリカスペースギアに対して全高を100mm下げ、反対に最低地上高は+20mmの210mmに設定。スタイリングは縦と横の線を使ったシンプルなものとし、浮かせたようなボディに短い前後オーバーハング、大径タイヤによる大地に足を下ろしたような安定感を特徴としたもの。

三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ

アプローチアングル24度、ディパーチャーアングル21.5度、ランプブレークアングル18度を確保、オフロード、不整地での高い走破性も確保していた。

インテリアでは、各ピラーから天井にかけて繋がるリブボーンフレーム(環状骨格構造)をデザインとしても表現。乗車定員は8名乗りとし、ミニバンらしく340mmのロングスライドが可能なサードシート、座面の角度調整機能付きのセカンドシートなど、使い勝手への細かな配慮も行き届いた。

三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ

三菱独自のAWC(オールホイールコントロール)思想に基づく4WDシステムも採用。その内容についてカタログに「4輪接地荷重」「4輪駆動/制動力配分」「4輪スリップ」のそれぞれをコントロールするものと説明がある。

搭載エンジンは4B12型・2.4リットルMIVEC DOHC16バルブ4気筒。2005年の初代『アウトランダー』にも搭載されたユニットであり、吸排気連続可変バルブタイミング機構ほかアルミダイキャスト性シリンダーブロックなどを採用、170ps/23.0kg・mのスペックをもっていた。

三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ

トランスミッションも同じくアウトランダーでも採用したINVECS-III CVTが組み合わせられ、駆動モードは2WD/4WDオート/4WDロックをダイヤルで切り替える方式だった。

『パジェロ』を生んだ三菱車らしく、ミニバンの域を超えた本格4WD車だった。

三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ三菱 デリカD:5(2007年)当時のカタログ

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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