【ジープ アベンジャー4xeハイブリッド 新型試乗】ゆったりとしたBEVに対し“小気味いい”走りに好感…島崎七生人

ジープ アベンジャー4xe Hybrid Upland
ジープ アベンジャー4xe Hybrid Upland全 27 枚

フロントバンパーのロアグリル向かって右横に目を凝らすと、垂直に振ってある目盛りの天地ほぼ中央に“水面を泳ぐ小さなJEEPダック”の姿が。これは渡河性能400mmを示すマーキングだそうだが、ここ最近のジープらしい、何とも心憎い演出のひとつだ。

【画像】ジープ アベンジャー4xe Hybrid Upland

“ジープ初の四輪駆動ハイブリッドモデル”を謳い登場したのがこの『アベンジャー4xeハイブリッド』。パワートレインは、ステランティス各車にも搭載されてお馴染みの1.2リットル3気筒ターボ+モーター内蔵6速デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッションを組み合わせた48Vマイルドハイブリッド。ただしこのアベンジャー4xeでは、リアアクスルにも後輪駆動用モーターを搭載した電動AWDとしている点が特徴だ。

◆リア用モーターのトルクは1900Nm相当

ジープ アベンジャー4xe Hybrid Uplandジープ アベンジャー4xe Hybrid Upland

なおこの4xeハイブリッドでは、リアサスペンションがマルチリンク式となるのがBEV(=トーションビーム)との違い。また“セレクテレイン”と名付けられた走行モードシステムにはAUTO、SPORT、SNOW、SAND/MUDの4モードを用意。

このうちAUTOモードでは、約30km/hまでのモーターによるFWD走行と約30~90km/hのオンデマンドAWD走行、それ以上ではFWD走行をこなす。一方でSNOWとSAND/MUDでは0~約30km/hでは常時AWDとなるのだという。リア用モーターはリデューサーにより駆動力が増幅され、1900Nm相当のホイールトルクを発生させるとのこと。

◆ゆったりとしたBEVに対し小気味いいハイブリッド

ジープ アベンジャー4xe Hybrid Uplandジープ アベンジャー4xe Hybrid Upland

今回は街中を主体に試乗をしたが、印象的だったのはパワーフィールも身のこなしも自然で軽快だということ。車重は1480kgとBEVより90kg軽く、リアサスペンションの違いもあり、ゆったりとしたBEVに対して小気味いい挙動が印象に残る。動力性能も日常的な走りもスポーティな走りもソツなくこなしてくれ、いかなる走行モードでもアクセルワークに対しレスポンスはあくまでも従順で、無理なく余裕をもってパフォーマンスを発揮してくれる。

BEVと共通の最小回転半径5.3mにより日頃の扱いやすさもいい。後席は背筋を立てた着座姿勢ながら、シートクッションがフカッとしており、なかなかの快適性。そして何より余分なディテールを廃したスッキリと引き締まったコンパクトなスタイルは、(汚れた際の洗車が大変な黒いホイールを除いて!)個人的にはこのクラスの中でも“好き”な部類だ。

ジープ アベンジャー4xe Hybrid Uplandジープ アベンジャー4xe Hybrid Upland

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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