蘇った「CB-F」はサーキットでも楽しいのか? スペンサー用にカスタム、特別なホンダ『CB1000Fレーサー』をことりちゃんが試す

CB1000F WITH MEレーサーと、“ことりちゃん”こと小鳥遊レイラ
CB1000F WITH MEレーサーと、“ことりちゃん”こと小鳥遊レイラ全 32 枚

今回はわたくし、“ことりちゃん”こと小鳥遊レイラが所属しているWITH MEにて製作した、ホンダ『CB1000F』のレーサーカスタム『CB1000F WITH MEレーサー』を筑波サーキット「コース2000」で試乗しました。

【詳細画像】ホンダ CB1000F WITH MEレーサー

◆とにかく「乗る人を選ばない」

CB1000Fが発売されて間もないですが、これまでメディア試乗会で街中やワインディングを走り、さらにハイグリップタイヤとステップを装着した車両でサーキット走行も経験してきました。そんな中で改めて感じたのが、このバイクの持つ懐の深さです。

何がすごいかというと、とにかく「乗る人を選ばない」ということ。大型バイクらしい余裕や存在感がありながら、足つきや取り回しが良く、街乗りからツーリングまで気軽に楽しめる。それでいて、少し手を加えるだけでサーキットまで楽しめてしまいます。

ホンダ CB1000Fと小鳥遊レイラホンダ CB1000Fと小鳥遊レイラ

他のジャーナリストの方々も口を揃えて言っていましたが、リッターバイクにしては車体が軽くて取り回しがしやすく、足つきが良くて乗りやすい(車重214kg、シート高795mm)。最新の電子制御やオプションパーツも充実していて、すでにバイクに乗っている人が「もう1台欲しい」あるいは若い頃に『CB750F』に乗っていた人が「もう1回CBに乗りたい」って思わせてくれるような良いバイクだと思います。

CB1000F自体はサーキット走行をそこまで視野にいれて開発されたモデルではないと思いますが、1980年代にフレディ・スペンサーが「CB750F」でレースをしていたこともあり、サーキットでかっこよく走る「CB-F」をイメージする人も多いはず。2026年4月に開催された「袖ヶ浦マル耐」にてご本人がCB1000Fで4時間耐久レースへ参戦。あのスペンサーカラーをまとったマシンが現代に蘇る姿は、多くのCBファンの胸を熱くしたのではないでしょうか。

◆「CB1000F WITH MEレーサー」のカスタムのポイントは

CB1000F WITH MEレーサーCB1000F WITH MEレーサー

今回のCB1000F WITH MEレーサーは、まさにそのフレディが乗った一台です。ナイトロン製サスペンションを装着し、タイヤはブリヂストンのR11を装備。BabyFaceのバックステップや専用ハンドルなどを装着、よりレーシングポジションが取れるよう仕上げられています。

999ccなりのトルクがしっかりあるので、立ち上がりでアクセルを開けると気持ちよく前へ出ていきます。かといってスーパースポーツのようにピーキーではありません。普通の街乗りを快適に走るネイキッドバイクが ここまでサーキットを楽しめるということに驚きました。

足つきについては、フレディに合わせて専用シートを製作。バックステップ&シート間に余裕を持たせ自由なライディングポジションが確保できるよう特注シートになっているので、ノーマルに比べるとかなり厚みがあります。一見すると分かりにくいですが、硬さもあり全然沈まないんですよ。

フレディ・スペンサー仕様WITH MEオリジナルシートフレディ・スペンサー仕様WITH MEオリジナルシート

ちなみに身長160cmの私が乗るとシート高が高すぎて両足が地面につかないので、片足でなんとか支える感じです。ワンオフ製作なので正確なシート高は分からないのですが860mmくらいかな。身長170cm以上ある方であれば多分普通に両足ついて乗れると思います。

ツーリングとかで乗るにはかなり乗りにくいと思いますが、サーキットだと腰高な方が走りやすいのと、走り出してしまえば、ピットに戻るか転倒しない限り足を着くことはないのであんまり気になりません。走り出してしまえばね…。

CB1000F WITH MEレーサーCB1000F WITH MEレーサー

そしてシート以上に驚いたのがハンドルです。ハンドルの切れ角が少ないんですよ。なんでかというとノーマルのCB1000Fはアップハンドルでかなり楽なポジションなのですが、この車両はレーシングポジションを作るためにハンドル位置を大きく下げています。そのためステアリングをフルロックするとタンクに干渉してしまうため、切れ角が制限されていて、低速時やパドックの狭いサーキットを走るのはちょっとヒヤッとするときがありました。

マフラーも変えているので迫力のある図太いサウンドになっています。ちなみにこのマフラーはWITH ME Racingで製作していたBIG-1のマフラーをCB1000F用にパーツを付け替えて装着したオリジナルになります。そのためそんなに数は多くないと思うので、これを付けたいっていう方はお早めにお問い合わせいただけたらと思います。

WITH ME RACINGチタンカーボンサイレンサー「フレディ・スペンサー仕様」WITH ME RACINGチタンカーボンサイレンサー「フレディ・スペンサー仕様」

◆新「CB-F」のポテンシャルはサーキットでも輝きます!

現在ホンダのレースシーンといえばCBRシリーズが中心です。JP250からST600、ST1000、JSB1000、そして鈴鹿8耐まで国内でホンダのバイクでレースをすると言ったら、最近は「CBRシリーズ」だと思います。もちろん現状ではCB1000Fのレースカテゴリーはありませんが、もしこういったマシンでレースが盛り上がれば、多分今よりももっとレース人口を増やせるんじゃないかなって思います。

見た目は往年のCB-F。だけど中身は最新技術。しかも乗りやすい。これならレースを始めてみたい人にも入りやすいですし、昔CBに乗っていた世代も戻ってきやすいんじゃないでしょうか。何より新車だから部品供給の心配も少ない。

CB1000F WITH MEレーサーCB1000F WITH MEレーサー

実を言うと、私の身内に今でもCB750Fを大切に乗り続けている人がいます。その人はサーキットを走るわけではないのですが、やっぱりCB750Fの調子いい状態を維持し続けるのは大変そうです。街中でもちょっとエンジンの吹けが悪いな~みたいなことは日常茶飯事だとか。それに加えて大きな鉄の塊のようなバイクなので車重(約250kg)が重すぎて、乗りやすいバイクとは言い難いなって感じます(だからこそ特別な所有感があるのかもしれませんが)。

だからこそ、今回のCB1000Fには大きな魅力があると思いました。往年のCB-Fらしいスタイルや雰囲気を楽しみながら、現代の技術による乗りやすさや安心感も手に入る。さらにサーキット仕様に仕上げることで、当時のレーサーを思わせる走りまで楽しめるのです。

CB1000F WITH MEレーサーCB1000F WITH MEレーサー

ということで今回はCB1000F WITH MEレーサーのレポートでした。こちらのレーサーマシンは現在WITH ME Factoryで製作募集中です。CB1000Fでレースをしたいという方 、レースをせずとも「CB-F」でサーキット走行を楽しみたい方はぜひWITH ME Racingまで。

CB1000Fが発売されたことでCB人口はこれからどんどん増えていくと思います。街中で見かけても嬉しいですが、個人的にはサーキットでCB-Fを見つけたらもっと嬉しいですね。

現代によみがえったCB-F。それをサーキット用にカスタムした「CB1000F WITH MEレーサー」は、CB-Fのポテンシャルを存分に感じることができる、とても楽しい1台でした。

フレディ・スペンサーと小鳥遊レイラフレディ・スペンサーと小鳥遊レイラ

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

フレディ・スペンサー仕様CB1000Fレーサー「ことりちゃん試乗!」サーキット走行に特化させたCB1000Fはことりちゃんも楽しめるリッターレーサーに

CB1000F フレディ仕様パーツ詳細はこちら
https://www.withme-racing.com/onlineshop/project-cb1000f.html

《小鳥遊レイラ》

小鳥遊レイラ

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

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