“歯みがき”のサンスター、「鈴鹿8耐」でスズキに最新の「環境負荷低減型ブレーキ」提供へ 昨年よりも性能向上

サンスターの環境負荷低減型ブレーキディスクとパッドを採用する「チームスズキCNチャレンジ」
サンスターの環境負荷低減型ブレーキディスクとパッドを採用する「チームスズキCNチャレンジ」全 4 枚

オーラルケアや健康食品などで知られる「サンスター」が開発した環境負荷低減型ブレーキディスクとパッドが、「2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会(鈴鹿8耐)」に参戦する「チームスズキCNチャレンジ」に3年連続で採用となることが発表された。ブレーキパッドをさらに改良し、昨年モデルを上回る制動性能と優れたコントロール性を両立したという。

【画像】サンスターの環境負荷低減型ブレーキ

鈴鹿8耐のエクスペリメンタルクラスに参戦する「チームスズキCNチャレンジ」は、スズキが「カーボンニュートラル(CN)など環境負荷低減への挑戦」をテーマに、鈴鹿8耐でのレース完走、勝利を目指して様々な課題を克服しながら、環境性能技術向上につなげていく取り組みだ。バイオ由来原料を配合したサステナブル燃料をはじめ、環境性能技術により開発されたタイヤ、オイル、カウル、ブレーキなどの部品を投入した『GSX-R1000R』で2024年からレースに参戦している。

サンスターは、スズキからの協業提案に賛同。パートナー企業の1社として、ディスク製造工程での熱処理を廃止する革新的な技術の導入などにより環境性能と制動性能を両立させたブレーキディスクとブレーキパッドを提供している。継続的に性能検証と改良を重ねており、今年は従来製品と遜色ないレベルまでブレーキの効きとコントロール性を高めた。

サンスターの熱処理廃止鉄製ブレーキディスクサンスターの熱処理廃止鉄製ブレーキディスク

「環境対応レース専用ブレーキディスク」は、ブレーキディスクの熱処理工程を廃止することで製造時のCO2排出量を約50%削減。さらに摺動部にはディンプル小孔(くぼみ形状)を採用し、パッドクリーニング効果とクラック耐久性の性能を両立した。

「環境対応レース専用ブレーキパッド」は、ディスクの熱処理工程廃止に伴い、専用ブレーキパッドを開発したもの。ブレーキの効きやコントロール性は従来製品と同等を維持しながら、約15%の摩耗量削減(低ダスト化)を実現している。

サンスターのローダストブレーキパッドサンスターのローダストブレーキパッド

サンスターといえば、歯みがき粉が思い浮かぶが、1961年にオートバイ向けディスク部品事業に参入し、二輪メーカー各社にOEM部品としてブレーキディスク、スプロケット(歯車部品)を納入するなど、業界トップクラスのシェアを誇る企業でもある。レース専用ブレーキディスクの開発、提供も行っており、世界最高峰の様々な二輪レースのトップチームに採用されている。1993年からは市販向けのカスタム部品も販売開始、国内外オートバイメーカー12社の対応製品をラインナップしている。レース用ブレーキディスク「Type-OMEGA(タイプオメガ)」の設計思想を取り入れた「ワークスエキスパンド」シリーズが二輪レースマニアを中心に人気となっている。

サンスターは、グループ全体でカーボンニュートラル(CO2排出実質ゼロ)、サーキュラーエコノミー(資源循環型経済)実現への貢献を目指した環境中長期目標を掲げ、製品開発や事業活動を含む全般において環境負荷低減への取り組みを進めている。「チームスズキCNチャレンジ」との取り組みは、レース向け部材の提供にとどまらず、将来的な量産製品開発への応用も見据えた技術開発の一環と位置付けており、一般車両向け製品の開発を目指し継続的に取り組んでいく、としている。

鈴鹿8耐は、2026年7月3日~7月5日、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。

「2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R」「2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R」

《レスポンス編集部》

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