日産自動車とeMotion Fleet、法人向け中古EV販売促進で協業…国内EV循環モデル確立へ

日産自動車のEV
日産自動車のEV全 1 枚

eMotion Fleetは、日産自動車と法人向け中古EV(電気自動車)の販売促進を目的とした協業を開始すると発表した。

両社は本協業を通じて、経済的な商用EVフリートの普及を後押しするとともに、中古EVの資産価値向上および国内における持続可能なEV循環モデルの確立を目指す。

■協業の背景

現在、国内の中古EV市場では、車載バッテリーの客観的な健全性評価や適正な残価設定が難しく、優良な中古EVの約8割が海外へ流出しているという課題がある。また、事業者にとってはEV導入時の初期コストの高さが普及の大きな障壁となっている。

一方で、中堅・中小企業や地方自治体を中心に、より経済合理性の高い脱炭素化の選択肢として、中古EVの活用ニーズは急速に高まりつつある。

■提供サービスの内容

本協業では、日産自動車が持つ国内屈指の中古EVアセットおよびバッテリー診断技術と、eMotion Fleetが展開する商用EV導入・運用ソリューションを組み合わせる。

具体的には、メーカー公式の「日産バッテリー状態書」付き中古EVに、eMotion FleetのEV運行・エネルギー管理システム(FMS/EMS)を組み合わせた「日産中古EV導入・運用支援サービス」を構築し、交通事業者や自治体、中小企業向けに順次提供する。

また、eMotion Fleetが提供する月次定額サービスに日産中古EVを組み入れることで、事業者の初期費用を大幅に低減。これまでコスト面でEV導入を断念していた中小事業者や地方自治体(公用車)の電動化を強力に後押しする。

■今後の展望

両社は中古EVの導入促進と運用最適化を加速させることで、持続可能な国内EV循環の実現を目指す。データに基づく適正な残価形成と資産価値の最大化を図り、優良な中古EVを国内市場に留めるエコシステムの確立に貢献するとしている。

なお、eMotion Fleetは2023年9月設立のスタートアップで、日独の物流大手で累計2万3000台以上の商用EV導入を推進してきた創業メンバーの知見をもとに、商用車の電動化支援を行っている。

《森脇稔》

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