7月3日から5日に三重県鈴鹿サーキットで開催された「2026 FIM※世界耐久選手権"コカコーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」。雨による難しいコンディションの中、#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM(ヤマハ)は188周を走り、2位表彰台を獲得した。
【画像】「鈴鹿8耐2026」ヤマハファクトリーレーシングチーム
決勝の7月5日は朝から雨模様。午前中のウォームアップからフルウエットの状態で、時間の経過とともに雨量が増す難しいコンディションに転倒車が続出する中、#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMはジャック・ミラー選手が快走し、総合2番手タイムをマーク。中須賀克行選手、アンドレア・ロカテッリ選手ともにコンスタントに走り切り、ウエットでの順調な仕上がりをアピールした。
決勝レースは11時30分にスタート。終始雨が弱まったり強まったりする天候だけでなく、気温も例年の鈴鹿8耐より大幅に低い22度前後。波乱を予感させるコンディションとなった。
#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
「YZF-R1」でのウエットの経験がほとんどなかったミラー選手だが、周回を重ねるたびにペースアップ。チームベストの2分16秒台を連発し、トップを走る#30 Honda HRC(ホンダ)に迫った。一時は10数秒差まで肉薄したが、3回目のセーフティーカーが間に入ったことでタイム差が約1分40秒にまで拡大。19時30分、豪雨の中セーフティカーランのまま8時間を迎え、昨年に引き続き2位表彰台の獲得となった。
引退を発表した中須賀選手にとっては最後の鈴鹿8耐となった本戦。チームの作戦により1スティントのみの走行となり「非常に残念ですし、正直、悔しさもあります」としながらも、「ファクトリーチームとしての決定を尊重します。ジャックやロカと組めて本当によかったと思うし、チームスタッフもミスなくすべてをこなしてくれて、最高の鈴鹿8耐になりました。結果としては2位でしたが、みんなで勝ち獲ったものだと誇りに思っています」と語った。
また、ロカテッリ選手は「2位という結果は僕たちの力強いパフォーマンスの成果として、誇るべきものだと思っている。まるで勝ったみたいにそう思えるのは、僕たち全員が全力を尽くしたからだ」とし、中須賀選手に対しては「中須賀さんは本当に素晴らしい才能と決意の持ち主だと思う。"ナカスガチーム"の一員にしてくれたことに、心から感謝している」と敬意を表した。ミラー選手も、「彼は本当にレジェンドと呼ぶにふさわしい存在だよ!」と賛辞を送った。
#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMチーム吉川和多留監督は、「正直なところとても悔しいですし、課題もたくさん感じています」とした上で、「チームとしては、明日からすぐに次に備えるつもりです。ライダーたちも、2位続きでは面白くないでしょう。私たちは勝つためにレースをしていますからね」と、早くも“次“への期待を語っている。
ヤマハとしては、惜しくも表彰台を逃したものの4位に#1 YART Yamaha Official EWC Teamが入賞。ヤマハ勢の強さを見せつけた鈴鹿となった。世界耐久選手権(EWC)に参戦するYART Yamahaにとっては、今回の結果で21ポイントを獲得、ランキングでは19ポイントのリードを維持しシーズン最終戦となるボル・ドール24時間レースに挑む。




