チャイルドシートの蓄熱問題、夏場の表面温度は車内より7.6度高い…コンビが調査

コンビのチャイルドシート
コンビのチャイルドシート全 1 枚

赤ちゃん用品メーカーのコンビは、妊娠中期から生後36カ月までの子どもがいる世帯を対象に「夏場のチャイルドシートに関する調査」を実施し、1105名の有効回答を得た。

気象庁によると、全国の年間猛暑日数は増加を続けており、直近30年間(1996年~2025年)の平均は、統計開始当初の30年間(1910年~1939年)と比べて約4.2倍に達している。さらに2026年4月17日には、最高気温40度以上の日の名称が「酷暑日(こくしょび)」に決定された。こうした背景を受け、コンビは乳幼児が座るチャイルドシートの暑さ実態を把握することを目的に本調査を実施した。

■夏場に「熱い」と感じた保護者は89.2%

調査の結果、夏場にチャイルドシートを使用した経験のある保護者の89.2%が「車内のチャイルドシートが熱くなっていた」と感じた経験があると回答した。さらにそのうち99.5%が「熱くなったチャイルドシートに、すぐに子どもを乗せたくない」と感じており、真夏の乗車前の"ためらい"はほぼすべての子育て家庭に共通する経験であることが明らかになった。

■選ぶ際に「暑さ対策機能」を重視した人はわずか18.9%

一方、チャイルドシートを選ぶ際に「夏場の暑さ対策機能」を重視した保護者はわずか18.9%にとどまった。安全性や取り付けやすさと比べ、暑さ対策は製品選択の基準として見落とされがちであり、「使い始めてから初めて課題に気づく」構図が浮き彫りになった。

■使用経験者の95.2%が「暑さ対策は重要」と実感

夏場のチャイルドシート使用経験者の95.2%が「チャイルドシートの暑さ対策は重要」と回答した。実際に夏を経験した保護者ほど、その必要性を強く感じていることがわかる。

■実測試験で確認された「蓄熱」の実態

コンビが実施した実測試験では、屋根のない屋外にエンジンを切った状態で30分駐車した車内に設置したままのチャイルドシートの表面温度が48.2度に達し、車内温度(40.6度)と比べて7.6度高い「蓄熱」状態が確認された。試験は2026年7月、外気温33.2度、天候晴れの条件下でホンダ『オデッセイ』を使用して行われた。

一方、室温26.0度の室内で保管し、乗車直前に車へ運んだチャイルドシートの表面温度は35.7度で、車内に置いたままのシートと比べて12.5度低かった。シートを室内で保管し、乗車直前に運ぶだけでも、赤ちゃんが背中で受ける熱環境は大きく変わるとしている。

医療福祉センターさくら院長でJAF常任委員の服部益治氏は「エアコンで車内が涼しくなっても、熱を帯びたシートは赤ちゃんの背中から熱を伝えるため、体温上昇の一因となる」とコメントしている。

コンビは暑さ対策として、シート部だけを外して赤ちゃんを乗せたまま移動できる「セパレートタイプ」のチャイルドシートを推奨している。対象製品は「THE S(ザ・エス)」。

本調査は2026年6月29日から7月1日にかけてWEB形式で実施された。

《森脇稔》

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