水没した車は「見た目が無事」でも危険…エンジン始動はNG、HV・EVはむやみに触らない

千葉県で記録的豪雨(8月14日、千葉県大網白里市)
千葉県で記録的豪雨(8月14日、千葉県大網白里市)全 5 枚

大雨や台風などで自動車が水没・冠水した場合、水が引いた後の取り扱いにも注意が必要だ。<再掲>

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外観に問題がないように見えても、電気系統のショートによる火災や感電、エンジンやブレーキの異常などが発生している可能性がある。国土交通省やJAF(日本自動車連盟)が注意を呼びかけている。

●自分で始動しない

特に重要なのが、冠水した車のエンジンを自分で始動しないことだ。JAFは、車内まで冠水した車について、各部の点検を行なうまではエンジンを始動させないよう呼びかけている。

冠水した水位にもよるが、電装系のショートのほか、エンジンの破損やブレーキ機構に異常が発生しているおそれがあるためだ。JAFは点検が必要な状態として、救援を要請するよう案内している。

千葉県で記録的豪雨(8月14日、千葉県大網白里市)千葉県で記録的豪雨(8月14日、千葉県大網白里市)

●水が引いても火災のおそれ

国土交通省も、水に浸かった車は外観上問題がないように見えても、感電事故や電気系統のショートなどによる車両火災が発生するおそれがあるとしている。

車を再び使用する場合は、自分でエンジンをかけず、購入した販売店や最寄りの整備工場に相談するよう求めている。

また、使用するまでの間にも発火するおそれがあるとして、バッテリーのマイナス側のターミナルを外すよう案内している。その際は、外したターミナルがバッテリーに接触しないよう、テープなどで覆う必要がある。

水没・冠水した車は、「エンジンをかけない」「販売店や整備工場などに相談する」「HV・EVにはむやみに触らない」が基本水没・冠水した車は、「エンジンをかけない」「販売店や整備工場などに相談する」「HV・EVにはむやみに触らない」が基本

●HV・EVは「むやみに触らない」

ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)では、さらに注意が必要だ。

国土交通省は、HVやEVには高電圧のバッテリーが搭載されているため、浸水・冠水した車両には「むやみに触らない」よう呼びかけている。再使用したい場合は、販売店や整備工場に相談する必要がある。

したがって、水が引いたからといって自分で車を動かしたり、状態を確認するためにエンジンを始動したりすることは避ける必要がある。

●海水に浸かった車にも注意

高潮などによって海水に浸かった車では、塩分による影響にも注意したい。

JAFは、海水に浸かった車について、電気系統がショートして車両火災が発生する可能性があるとしている。水が引いた後でも、安全になったと自己判断せず、適切な点検を受けることが重要になる。

水没・冠水した車は、「エンジンをかけない」「販売店や整備工場などに相談する」「HV・EVにはむやみに触らない」が基本となる。外観だけでは、車内部の損傷を判断できないことを覚えておきたい。

《高木啓》

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