沖縄ゆいまーるプロジェクト、交通事故削減・希少動物保護で成果…トヨタ・モビリティ基金が報告

沖縄ゆいまーるプロジェクト
沖縄ゆいまーるプロジェクト全 4 枚

トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、沖縄県警察などと産官学で連携して取り組む「沖縄ゆいまーるプロジェクト」において、事故削減・観光活性化・希少野生動物の交通事故防止の面で継続的な成果を確認したと発表した。

【画像全4枚】

今年度からは内閣府沖縄総合事務局に加え、沖縄トヨタグループ(沖縄トヨタ自動車・トヨタレンタリース沖縄・OTM)がグループ全体で参画し、取り組みをさらに拡充する。

■インフラ対策

これまで沖縄県警察の事故データとトヨタ自動車の車両データ、東京海上日動のドライブレコーダー映像を組み合わせた分析を実施してきた。

各データの分析から、日本での運転に不慣れな訪日外国人は「右折直進事故」が多いことが判明している。今年度は内閣府沖縄総合事務局とも連携し、瑞慶覧交差点(沖縄県中頭郡)などの国道を中心に対策と効果検証を進める。

■安全運転行動の促進

トヨタレンタリース沖縄の貸し出し車両では、車内マルチメディア画面からキャラクター「ゆいまるくん」が運転状態をお知らせする機能を提供している。沖縄県警察との連携で把握した危険箇所の周知も行っており、事故や危険な運転行動が減少する効果が継続していることを確認した。

今年度はさらに、訪日外国人に多い右折直進事故の防止など、ドライバーの特性に合わせた安全運転を促す機能を拡充する。

また、内閣府沖縄総合事務局と協力し、ヤンバルクイナやケナガネズミなどの希少野生動物の保護を目的とした車内通知にも取り組んでいる。この通知により、対象エリアでの平均速度が約1km/h低下し、乾燥路面での停止余裕が約1.45m改善する効果を確認した(60→59km/hで換算)。

トヨタレンタリース沖縄の顧客アンケートでは、ヤンバルクイナやケナガネズミの生息エリアであることの認知が約4割拡大したことも明らかになった。

さらに、これまでの活動で判明した危険箇所を示すリスクマップを作成し、沖縄県警察のホームページなどで広く周知する取り組みも進める。

■渋滞解消に向けた取り組み

那覇空港周辺の交通流を車両プローブデータで分析し、赤嶺交差点・赤嶺北交差点(那覇市)で信号サイクルを見直した結果、渋滞緩和に一定の効果を確認した。今後は白銀橋周辺交差点(名護市)などにも実証範囲を広げる。

観光客が特定スポットに集中することで生じる渋滞への対策として、今年度は車内マルチメディアからの音声案内を導入する。車両データの分析をもとに混雑を避けられるタイミングや場所で案内を行い、JTBのサービスも活用した情報提供で観光客の行動変容を促す。

TMFは2014年8月にトヨタ自動車が設立した財団で、モビリティを通じた豊かな社会づくりを目指し、世界中で移動課題への対応に取り組んでいる。

《森脇稔》

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