ヒョンデ、世界三大デザイン賞「IDEA 2026」で金賞2件など計10件受賞…ラストワンマイルモビリティなどに高評価

E3W(イー3ダブリュー)& E4W(イー4ダブリュー)電気マイクロモビリティコンセプト
E3W(イー3ダブリュー)& E4W(イー4ダブリュー)電気マイクロモビリティコンセプト全 4 枚

ヒョンデ(Hyundai Motor Company)が、世界三大デザイン賞の一つとして知られる「2026年IDEA(International Design Excellence Awards)」において、金賞2件、銅賞2件、ファイナリスト6件の計10件を受賞した。

【画像全4枚】

未来のモビリティ体験を提案するコンセプトデザインに加え、ブランドコミュニケーション、サービスデザイン、環境、ロボティクスなど幅広い領域が評価された。これらの成果は、ブランドビジョン「Progress for Humanity(人類のための進歩)」のもと、ユーザー中心のデザインと革新的なモビリティソリューションの実現に取り組んできたヒョンデの姿勢を示すものだ。

■金賞:E3W・E4W 電気マイクロモビリティコンセプト

ヒョンデの小型電動四輪車のコンセプトモデルE4Wと電動三輪車とのコンセプトモデルE3Wヒョンデの小型電動四輪車のコンセプトモデルE4Wと電動三輪車とのコンセプトモデルE3W

コンセプト&スペキュラティブデザイン部門で金賞を受賞した「E3W(イー3ダブリュー)」および「E4W(イー4ダブリュー)」は、都市部における短距離移動や物流を支える「ラストワンマイルモビリティ」の未来像を提案するコンセプトモデルだ。

インドで広く利用されている電動オートリキシャ(三輪タクシー)をベースに開発され、フルフラットでバリアフリーなフロア、折りたたみ式シート、調整可能な車高機能などを備える。モンスーンによる冠水路や起伏の多い路面にも対応し、乗客輸送から物流・緊急支援まで多様な用途に応じられるモジュラーアーキテクチャを採用している。

排出ガス削減、交通安全、アクセシビリティ向上、気候変動への対応といった複合的な社会課題に応えることを目指している。

■金賞:Na Oh Korean Restaurant Book

ブランディング部門で金賞を受賞した「Na Oh Korean Restaurant Book(ナオ コリアンレストラン ブック)」は、シンガポールのヒョンデ モーター グループ イノベーション センター シンガポール(HMGICS)内に開業した韓国料理レストラン「Na Oh」のブランドビジョンとストーリーを記録した出版プロジェクトだ。ミシュラン三つ星シェフのコリー・リー氏との協業や韓国の伝統工芸職人との取り組みを通じ、「Seed-to-Table(種から食卓まで)」という哲学を表現している。

■銅賞:RETRACE Magazine・Hope on Wheels

ブランディング部門で銅賞を受賞したのは2件。「RETRACE Magazine(リトレース・マガジン)」の「STELLAR(ステラ)」および「SONATA(ソナタ)」特集号は、1988年ソウルオリンピックをはじめとする社会的背景や人々の日常の記憶を通じ、自動車が生活の一部として果たしてきた役割を描いた。

もう1件の「Hyundai Hope on Wheels(ヒョンデ・ホープ・オン・ホイールズ)」は小児がん支援活動のブランドアイデンティティを刷新したプロジェクトで、「思いやり」と「希望」のメッセージを込めた新しいビジュアルアイデンティティが評価された。

■ファイナリスト:車内体験・ロボティクスなど6件

ファイナリストに選出された6件には、車内を休息のためのパーソナル空間として再定義する「Mobile Nap(モバイルナップ)」、ラウンジスタイルのシートと統合マウンティングシステム「Hyundai Add Gear(ヒョンデアドギア)」を組み合わせた「Furnished Lounge(ファーニッシュドラウンジ)」、次世代モバイルロボットプラットフォーム「MobED(モバイル・エキセントリック・ドロイド)」などが含まれる。

MobEDは独立制御される4つの車輪と独自の移動メカニズムにより、段差や不整地でも高い走行安定性を発揮し、物流・巡回検査・映像撮影など多様な用途に対応できるオープンAPIを備えたモジュール式プラットフォームだ。

そのほか、韓国料理レストラン「Na Oh」のブランド空間デザイン、MagSafe対応のカスタマイズ可能なIDカードケース、オープン型UXリサーチ施設「UX Studio Seoul(UXスタジオ・ソウル)」もファイナリストに選ばれた。

■IDEA賞の審査基準

IDEA賞はブラインド審査(匿名審査)を採用しており、デザインの革新性と課題解決能力、エンドユーザーへの具体的なメリット、クライアントブランドへのビジネスインパクト、社会およびサステナビリティへの貢献、機能美としての審美性の5つの観点から評価される。ブランド力や企業規模に左右されず、革新的なコンセプトそのものの実力で競い合える環境が担保されている点が特徴だ。

ヒョンデは今後も「Progress for Humanity」のもと、持続可能で公平なモビリティの未来に貢献していくとしている。

《森脇稔》

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