ZFの12速AMT「TraXon 2 Coach」、日野がプレミアム観光バス『セレガ』に初採用

・ZFの12段AMT「TraXon 2 Coach」が日野セレガに日野自動車として初採用された。

・TraXon 2は次世代プロセッサーやサイバーセキュリティ機能を搭載し、従来比最大1.7%の燃費・CO2削減を実現する。

・セレガにはAMT以外にもZF製のEBS・CDC・ECAS・近距離レーダーセンサーなど多数の安全・快適技術が採用され、いすゞガーラにも展開される。

日野がプレミアム観光バス『セレガ』
日野がプレミアム観光バス『セレガ』全 2 枚

ZFは、12段オートメーテッド・マニュアル・トランスミッション(AMT)「TraXon 2 Coach」と流体式リターダー「Intarder」が、日野自動車のプレミアム観光バス『セレガ』に採用されたと発表した。

【画像全2枚】

日野自動車としてTraXon 2 Coachを採用するのは今回が初めてとなる。

両社はこれまでトラック分野でパートナーシップを築いてきたが、今回の採用によりプレミアム観光バス分野へと協力関係が広がった。

■世界累計150万基超の実績を持つTraXonの最新世代

TraXon 2は、世界累計販売台数150万基を超える「TraXon」の実績あるプラットフォームをベースに開発された大型トラック・観光バス向けAMTの最新世代モデルだ。

ZFが独自開発したECU(電子制御ユニット)とシフトアクチュエーターを搭載し、最適なギア選択と高精度な変速制御を実現する。次世代マイクロプロセッサーと統合セキュリティモジュールにより、演算処理能力の向上とサイバーセキュリティ機能の強化を両立している。

用途や運行条件に応じて、従来世代のTraXonと比較して最大1.7%の燃料消費量およびCO₂排出量の削減が可能だ。

■補助制動装置「Intarder」でブレーキ使用頻度を最大90%削減

TraXon 2にはZFの流体式リターダー「Intarder」を組み合わせることができる。Intarderはトランスミッションに統合された補助制動装置で、エンジン回転数に依存しない強力な制動力を発揮する。長い下り坂や高速走行時にも安定した減速性能を提供し、サービスブレーキの使用頻度を最大90%削減できるため、メンテナンスコストとブレーキダスト排出量の低減にも貢献する。

■EBS・CDC・ECAS・近距離レーダーなど多彩なZF技術を搭載

日野セレガにはドライブライン以外にも多数のZF技術が採用されている。ブレーキ・サスペンション分野では、電子制御ブレーキシステム(EBS)、電子制御ショックアブソーバー制御(ESAC)による連続減衰力制御(CDC)、電子制御エアサスペンションシステム「OptiRide ECAS」が搭載されている。

先進運転支援システム(ADAS)分野ではZF製近距離レーダーセンサーが採用され、左折時の巻き込み防止を支援する側方死角情報システム(BSIS)、死角警報(BSW)、前方交差交通警報(FCTA)などの機能をサポートする。

なお、日野自動車といすゞ自動車の合弁会社であるJ-BUSを通じて、日野セレガに採用されたZFの商用車技術はいすゞ『ガーラ』にも搭載されている。

《森脇稔》

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