レクサス最小のコンパクトSUV『LBX』に、さらなる高性能モデルが加わる可能性が浮上した。スクープ班のカメラがドイツ・ニュルブルクリンク周辺で捉えたのは、現行「LBX MORIZO RR」とは明らかに異なるプロトタイプだ。
【画像】レクサス LBX GRMN 16枚、レクサス LBX MORIZO RR やトヨタ GRMNカローラ も
LBX MORIZO RRは、トヨタ『GRヤリス』『GRカローラ』と同系統の1.6L直列3気筒インタークーラーターボ「G16E-GTS」を搭載するハイパフォーマンスモデルだ。最高出力304ps、最大トルク400Nmを発生し、Direct Shift-8ATまたは6速iMT、電子制御AWDを組み合わせる。2026年5月には一部改良が実施され、価格は680万円、オーダーメイド仕様「Bespoke Build」は756万円となっている。
◆さらに性能アップ
それだけでも充分に高性能なLBXだが、ニュルブルクリンクに姿を現したテスト車両には、さらに踏み込んだ改良が確認できる。
まずフロントには、MORIZO RRより大きく張り出したスプリッターを装着する。サイドスカートも延長され、フェンダー周辺にはカモフラージュが残されている。よりワイドなタイヤを収めるため、フェンダー形状そのものを変更しているのかもしれない。
ルーフ全体がカモフラージュされている点も見逃せない。素材までは確認できないものの、軽量化を狙った専用パーツをテストしている可能性がある。リアには新形状のスポイラーを装着し、左右のマフラーの間には開口部を配置する。冷却や空力性能を意識した変更とみられ、単なるエアロパーツの追加だけではなさそうだ。
レクサス LBX GRMN(仮称)プロトタイプ
◆GRMNカローラを鍛えたニュル
そこで気になる存在が、トヨタが2026年6月に世界初公開した『GRMNカローラ』だ。
GRMNカローラは、ニュルブルクリンクでの走行を念頭にGRカローラを徹底的に鍛え上げたモデルだ。エンジンはLBX MORIZO RRと同じG16E-GTSで、最高出力304psを維持しながら、最大トルクを400Nmから415Nmへ引き上げている。
さらに、専用サスペンション、GR-FOURの制御変更、冷却性能の強化、軽量化、空力性能の向上など、最高出力の数字だけでは表れない部分にも大幅な改良が施されている。
レクサス LBX GRMN(仮称)プロトタイプ◆MORIZO RRのさらに上の位置
今回目撃されたLBXにも、それとよく似た方向性が見て取れる。
LBX MORIZO RRとGRMNカローラは同系統のG16E-GTSを搭載するだけに、GRMNカローラで培った技術やノウハウをLBXへ展開することも考えられる。
スクープ班では、このプロトタイプがMORIZO RRのさらに上に位置する「GRMN級」の高性能仕様ではないかと予想している。
仮にGRMNカローラに近い手法が投入されれば、最高出力を大幅に引き上げるのではなく、304psを維持しつつ、最大トルクを415Nm前後まで強化する可能性も考えられる。そこへ冷却性能の向上、AWD制御の専用チューニング、足まわりの強化、軽量化、専用エアロを組み合わせれば、MORIZO RRとは性格の異なるサーキット志向のLBXとなりそうだ。
◆車名は? 価格は?
気になるのは、その名称だ。
現段階で正式な車名を示す情報はない。「LBX MORIZO RR」の名称を残した限定仕様の可能性もあるが、今回確認された変更内容からは、「LBX GRMN」と呼びたくなるほどのモデルだ。
価格も相応に上昇する可能性がある。MORIZO RRが680万円、Bespoke Buildが756万円だけに、専用シャシーや冷却系、軽量パーツまで投入されれば、800万円台も視野に入ってくるだろう。
このプロトタイプが走り込んでいる場所がニュルブルクリンクという点に注目しよう。MORIZO RRの先に、もう一段高性能な、ある意味過激なLBXが用意されている可能性が浮上してきた……。




