ロールスロイスの新型オープン、プロトタイプが走行テスト開始…生産台数は100台限定

・ロールス・ロイスが「プロジェクト・ナイチンゲール」のテストを南ヨーロッパで開始した

・累計350週間の検証で、地中海沿岸から北極圏、アラビア半島まで走行する

・ピアノ・ブートは1万5000回の開閉試験を予定し、静粛性や操作性を磨く

ロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプ
ロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプ全 5 枚

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、コーチビルド・コレクション「プロジェクト・ナイチンゲール」のテストプログラムを南ヨーロッパで開始した。100台限定生産に向けた計画の一環である。

【画像】ロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプ

ロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプ

同社によると、プロトタイプ車両は1430時間に及ぶ空力解析と風洞試験をすでに実施している。公道での検証は、累計350週間にわたり行う方針だ。

テストは、顧客が実際に運転する可能性がある気候環境を想定する。地中海沿岸の景勝ロードから北極圏、アラビア半島の砂漠地帯まで走行し、極度の気温環境や標高2750mの条件でも性能を確認する。

また、南ヨーロッパから始める理由として、同社はロールス・ロイスの開発の伝統に触れた。プロジェクト名は、フランス語で「夜鳴き鳥」を意味する「ル・ロシニョール」に由来し、ヘンリー・ロイス卿がフランスのリヴィエラに構えた拠点名だったという。

ロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプロールスロイス「プロジェクト・ナイチンゲール」のプロトタイプ

車内の空気の流れにも検証が及ぶ。専用設計の電動ウインド・ディフレクターを用い、車両後方の高圧の空気がインテリアへ巻き込まれるのを防ぐとしている。さまざまな速度域で乱気流の低減を確認し、ルーフを開いた状態で寒冷地を走る際の快適性にもつなげる考えだ。

さらに、ロールス・ロイス史上初となる「ピアノ・ブート」も焦点だ。片持ち式で横方向に開く機構は、最大1万5000回の開閉試験を予定し、繰り返し使用後も優雅さと軽やかな操作性を維持することを目指す。

同社は、数値で測れない部分として、最終的に経験豊富なエンジニアの知見と感性で、静粛性と威厳を備えたかを判断すると説明している。

《森脇稔》

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