山梨県北杜市にある清里高原のナチュラルガーデンリゾート「萌木の村(もえぎのむら)」を起点に7月11日と12日、「THE清里RUN エシカルミーティング2026」が開かれ、国内外のクラシックカーやヒストリックカーなどが八ヶ岳高原のツーリングを楽しんだ。
クルマ趣味などを中心としたイベントを行っている「VAZ-Sport(バズ・スポーツ)」の主催。代表の根本純さんは日本人としてパリ・ダカールラリーに初挑戦し以降13回出場などの経歴を持つプロドライバー。ラリードライバーの故・篠塚健次郎氏との縁があり、当地に篠塚氏家族が営むペンション「La VERDURA(ら・べるでゅーら)」があることから、「清里をクルマ愛好家の聖地に」と2022年から始まった。
参加資格は20世紀の車両優先としながらも現行車両もOKというもの。「オートモビル・クラブ・ジャパン(ACJ=東京都・是枝正美会長)」など、希少な名車や旧車の友好クラブが協力するとあって、国内外の様々なクルマが多数集まった。
年代モノは、初期型のホンダ『S600』(1964年)や、サーキット仕様のトヨタ『スターレット』(1983年)、フルノーマルで5MTのいすゞ『ピアッツア』ハンドリングバイロータス(1989年)、バブルカーのBMW『600』(1959年)、流麗なフィアット『850スパイダー』(1967年)など。現代物モノとしては、V6・3リッターターボのマセラッティ『グランカブリオ』(2025年)や、トルクフルなフィアット『アバルト500E』、2代目シトロエン『C4』(2016年)、限定生産されたローバー『ミニERAターボ』など。
シトロエン『AX』GTI(1992年)は後期型で、本来は13インチだが『BX』スポーツのホイールを装着。左ハンドルでMTは地味ながら希少で「日本に残存40台あるかどうか」とオーナー。愛犬の”梅子ちゃん”はクルマが大好きだといい、この日も人間同様に楽しんでいる様子だった。
2日とも天候に恵まれ、1日目はカートコースでのレースや昇仙峡巡り、萌木の村での懇親会などを楽しみ、2日目は愛車紹介を兼ねた車両展示の後、八ヶ岳の山麓を巡るツーリングを堪能した。
コースは、太平洋側と日本海側の分水嶺にあたる標高1450mの平沢峠を越える”八ヶ岳スケッチライン”や、清里から小淵沢エリアを結ぶ絶景山岳ロードの”八ヶ岳高原ライン”などで、爽快な高原ルートとなった。
標高の高いエリアとあって気圧が低く空気が薄いため、中にはキャブレターが不調となる車両も。夫婦で参加したトライアンフ『TR-2』(1955年)のオーナーは「キャブががかぶり気味になるのでアクセル空ぶかししながらごまかしながら走りました」と苦笑い。助手席の奥様はそんなことはつゆ知らず「気づかなかった! 楽しかったです!」と笑顔だった。
主催者の根本さんは、今回はいすゞ『ビークロス』を持ち込んだ。1993年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカーを、ほぼそのままの姿で市販化したことで話題となった、独創的なデザインのコンパクトSUVだ。コースを先導し、「思い通りにできました! 皆さん楽しんでくれたようで良かったです」と話していた。




