世界的にSUV人気が続くなか、トヨタ「カローラ」ファミリーでも存在感を増しているのが『カローラクロス』だ。いっぽう、低い車高とスポーティなスタイルを特徴とする5ドアハッチバック『カローラスポーツ』は、次期型でどのような進化を遂げるのだろうか。
【画像】次期カローラスポーツ予想CG、現行カローラスポーツ、GRカローラ
現行カローラスポーツは2018年に登場した。日本仕様は現在、1.8Lハイブリッドに一本化され、2026年7月には一部改良とともに、カローラ誕生60周年を記念した特別仕様車「G“Z・ACTIVE ELEGANCE”」も設定された。価格は253万1600円から343万8000円だ。
◆コンセプトカーが登場
登場からすでに8年が経過しており、気になるのが次期型の行方だ。
トヨタはジャパンモビリティショー2025で『COROLLA CONCEPT(カローラ・コンセプト)』を公開した。市販型そのものではないが、トヨタは同コンセプトについて「世界の道に対応したバリエーション展開」や「技術革新で自由なパッケージの実現」を掲げており、次世代カローラが幅広い展開を視野に入れていることを示している。
トヨタ カローラ コンセプト(ジャパンモビリティショー2025)
◆5ドアハッチバックの予想CG
そこで今回、入手した情報と最新のトヨタデザインをもとに、次期カローラスポーツの姿を予想してCGで制作した。
フロントは、近年のトヨタ車に広がるハンマーヘッドデザインを発展させ、横方向に伸びるLEDデイタイムランニングライトと薄型ヘッドライトを組み合わせた。ボディ下部には大きな開口部を設け、現行型のスポーティなキャラクターをさらに強調した。
サイドは、5ドアハッチバックらしい凝縮感を重視した。現行型は全長4375mm、全高1460mmという比較的低くコンパクトなボディを持つ。予想CGではルーフラインをさらに低く見せ、後方へ向かって絞り込んだキャビンと短いリアオーバーハングを組み合わせた。
トヨタ カローラスポーツ 次期型の予想CG◆5ドアハッチバックを設定する意味
では、SUV全盛の現在、カローラに5ドアハッチバックを設定する意味はどこにあるのか。
カローラクロスが高い着座位置や室内空間、SUVらしい使い勝手を特徴とするのに対し、カローラスポーツは低い着座位置や低重心を生かした走りという異なるキャラクターを持つ。SUVとは異なる価値をカローラシリーズに持たせられる点は、5ドアハッチバックを設定する意味のひとつといえる。
さらに注目されるのが『GRカローラ』の存在だ。
現行GRカローラはカローラスポーツを基本骨格としながら、前後フェンダーを片側約30mm拡幅するなど、大幅な専用設計を施して誕生した。次世代GRカローラが同じ成り立ちになるかは不明だが、現在のカローラの5ドアハッチバックとGRモデルには明確なつながりがある。
トヨタ GRカローラ 現行◆パワートレインはマルチパスウェイか
パワートレインにも変化の可能性がある。トヨタは次世代エンジンや電動化技術の開発を進めており、次期カローラもマルチパスウェイ戦略のもと、複数のパワートレインに対応する可能性がある。ただし、次期カローラスポーツにどのエンジンやハイブリッドシステムが搭載されるかについて、現時点でトヨタから正式発表はない。
現行カローラスポーツは2026年にも一部改良を受けたばかりで、次期型の発売時期を断定できる段階ではない。
それでも、トヨタが次世代カローラで「バリエーション展開」を掲げていることを考えれば、5ドアハッチバックが次世代でも設定されるのかは注目点となる。カローラスポーツが存続するなら、単なるカローラの5ドア版ではなく、シリーズの「走り」を担うモデルとして、より明確なキャラクターが与えられる可能性もありそうだ。




