【全文PDFプレカン】スズキが初の軽EV、『eスカイ』を発表---航続310kmで212万円から

スズキが初の軽EV、eスカイを発表
スズキが初の軽EV、eスカイを発表全 7 枚

スズキは10月6日、軽乗用EVの新型『eスカイ(e SKY)』を発表した。11月16日から全国のスズキ代理店、スズキアリーナ店、スズキ販売店で販売する。価格は212万円から279万円。月間販売目標は1000台だ。

eスカイは、スズキ初の軽乗用EVとなる。商品コンセプトは「Easy to Switch」。従来の軽ガソリン車から違和感なく、これまでと変わらない感覚で運転でき、スムーズにEVへ乗り換えられる軽自動車をめざした。「EVである前に、軽自動車である」との考え方で開発したという。

グレードは「A」「G」「X」の3種類で、いずれも2WD。駆動用バッテリーの総電力量は26kWhで、価格は受注生産のAが212万円、Gが239万円、Xが279万円となる。

◆航続310km、電費97Wh/km

EVパワートレインには、モーター、インバーター、ギヤ(減速機)を一体化したコンパクトで軽量な油冷方式の「eAxle」を新開発した。駆動用バッテリーには薄型・フラット形状のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用する。

一充電走行距離はWLTCモードで310km。交流電力量消費率は97Wh/kmで、スズキによると軽EVクラストップとなる。発表会では、少ない電力量で走れることで、多くのユーザーの使い方では週1回程度の充電で日常生活をカバーできる性能をめざしたと説明した。

充電時間は普通充電の場合、3kWで満充電まで約8時間、6kWで約4.5時間。50kW以上の急速充電器では約25分としている。発表会では、5分間の急速充電で約50km走行できる実用性もアピールした。

スズキが初の軽EV、eスカイを発表

◆EV専用「HEARTECT-e」を採用

車台には、eスカイ向けに新設計したEV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」を採用した。バッテリーを床下に効率的に配置し、軽量かつ高剛性なボディと、ゆとりある室内空間を両立した。低重心化によって走行安定性を高め、最小回転半径は4.4mとした。

軽EV専用サスペンションも新開発した。回生協調ブレーキやブレーキ引きずり低減機構に加え、スズキの軽自動車で初めて電動ブレーキブースターを採用。ガソリン車から乗り換えても違和感の少ないブレーキ操作を狙った。アクセルペダルの操作だけで加速・減速できる「イージードライブペダル」も搭載する。

エクステリアは、軽自動車らしい親しみやすさとEVらしい先進性の両立を図った。スズキ初の軽自動車『スズライト』のヘリテージ要素を取り入れ、緩やかなショルダーラインを採用。前後のLEDランプにはデジタル数字をイメージしたグラフィックを取り入れた。車体色は新色「イマージョンブルーパールメタリック」を含む9色11通りを設定する。

◆10.1インチ画面、充電経由地も自動提案

室内にはスズキ国内初となる10.1インチディスプレイオーディオを採用した。「つながるナビ」もスズキ初採用で、最新の地図データやリアルタイムの交通情報に加え、バッテリー残量に応じた航続可能範囲を表示する。目的地までの距離やバッテリー残量に応じて、充電経由地を自動で追加する機能も備える。

運転支援では「デュアルセンサーブレーキサポートII」などの予防安全技術を搭載。「サポカーS ワイド」と、国土交通省の「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当する。

また、車内には100V・最大1500WのAC電源コンセントを設定する。ステアリングヒーターや運転席・助手席のシートヒーターなども採用した。

スズキ eスカイ

◆「EV販売全員安打」で販売体制を強化

販売面では、全営業スタッフがEVを販売できる体制をめざす「EV販売全員安打」を掲げる。全国の代理店担当者を対象に、事前試乗を含む過去最大規模の勉強会を実施した。スズキ代理店ではほぼすべての販売店舗に普通充電器を設置し、EV整備を担当するサービススタッフが「EVテクニカルアドバイザー認定講座」を受講しているという。

急速充電器についても、全国のスズキディーラーで2026年末までに250店舗近くへ拡大する計画だ。EV購入者向けには「スズキ充電サービス」を用意する。

鈴木俊宏社長は発表会で、eスカイについて、スズキが長年培ってきた軽自動車の価値をEVでも提供する1台と位置付けた。スズキは、軽ガソリン車ユーザーを中心に、新たな移動の選択肢としてEVへの乗り換えを提案していく。

【全文PDFプレカン】スズキ『eスカイ』発表会

以下の全文PDFは、記者会見やイベント講演の取材音声をもとに文字起こしを行い、編集者が確認と修正を入れたドキュメントです。

★全文PDFプレカンの閲覧・ダウンロードには、ビジネス会員への登録が必要です。
- プレミアム/法人/スタンダード会員:本数無制限でダウンロード可能
- 無料会員:ビジネス記事の閲覧および全文PDFのダウンロードを合わせて、毎月最大3本まで利用可能

《高木啓》

アクセスランキング

  1. トヨタのミッドシップスポーツ『MR2』、2028年復活へ…400ps超+AWDか
  2. 新生ジャガー初の市販車『Type 01』世界初公開、2188万円から2027年受注開始
  3. 高校生の時に手に入れた愛車を23年掛けて自分色に染め上げる…CARTUNE ALL USERS MEET神戸
  4. 「カッコよすぎじゃないですか?」米国ホンダのSUV『パスポート』、2027年日本導入にSNSでは期待の声
  5. 発表直前! VW『ティグアン』初のEV、デザインはこうなる…ID.4後継として2027年発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  3. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  4. ◆終了◆ 10/7 自動車パワーエレクトロニクスの進化と今後の方向性~次世代電動パワートレーンはどこへ向かうのか~
  5. ティアフォー、サウジで自動運転バスの実証を推進へ…株価が大幅高
ランキングをもっと見る