マツダ話題の新色「ジンクグリーン」開発秘話…「当初はロードスター用ではなかった」その理由とは

「ジンクグリーン」のマツダ ロードスター
「ジンクグリーン」のマツダ ロードスター全 11 枚

マツダは『ロードスター』の商品改良にあわせて、新色の「ジンクグリーンメタリック」を追加した。「グリーン系のロードスター」は3代目に設定された2011年の「Black Tuned」以来で、現行車種では初めて。

ジンクグリーンメタリックは工業製品に耐久性を持たせるための防錆塗料「ジンククロメートプライマー」に着想を得たカラーで、タフさと洗練さの両立を表現したというが、なぜこのカラーをロードスターに採用するに至ったのか。CMFデザイナーに話を聞いた。

◆ロードスターに採用する予定はなかった

「ジンクグリーン」のマツダ ロードスター PS

マツダは車種ポートフォリオ(年ごとにどの車種で何をするか)を作成しており、その中でロードスターについては2027年にマツダスピリットレーシングの足回りを流用した、スポーティな特別仕様車を作るという企画が持ち上がった。それと同時に新カラーの開発もスタートしたという。一方で、マツダは混流生産方式であることもあり、車種横断でカラーを開発することが多く、この時のロードスターのカラーも他車種との共用を想定していた。

そして、企画がスタートするのと同じ頃、ジンクグリーンのベースとなるカラーがアメリカからもたらされた。

「アメリカから強いグリーンが欲しいという依頼があったところから始まりました」と、マツダデザイン本部CMFチーフデザイナーの瀬能海翔さんは話す。「アウトドアライクな、もっとタフな感じの黄色みがかった、『CX-50』に似合うようなカラーを求めていたんです」という。

しかし、マツダとしてのこだわりから「クール気味に寄せたかった」。「いわゆるアウトドアカラーみたいな、他でも見られるようなカラーでは面白くない。マツダにはスポーティーなクルマが多いので、そこに合うようなコンセプトを考えていって、飛行機の塗料にたどり着きました」とその背景を語る。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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