公益社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)は、10月9~10日に東京・丸の内で開催中の「ともともフェスタ2026」に出展し、身体に障害のある人も運転できるようにしたモーターサイクルを展示している。
SSPは、事故などで車いすや義手、義足を使用するようになった人にも、モーターサイクルを運転する楽しさを提供する活動を行なっている団体だ。
●発進・停車時に補助輪を展開
展示されたモーターサイクルは、車体に転倒防止用の補助輪を備えている。発進時や発進直後、停車直前や停車時に補助輪を展開し、車体を支える仕組みだ。
一般的な二輪車では、発進や停車の際に足で車体を支える必要がある。この補助輪は、下肢に障害がある人がモーターサイクルを運転する際の課題に対応するものだ。
SSPは、障害のある人それぞれの身体の状態に合わせた車両を用意し、クローズドコースで体験走行会を開催している。参加者が自らモーターサイクルを操作し、走行する機会を提供する。
●2019年に活動開始、箱根ターンパイクでも走行会
SSPは2019年9月30日に設立された団体で、元ロードレースライダーの青木治親氏が代表理事を務める。活動のきっかけは、2019年に下半身不随となった元レーシングライダーの青木拓磨氏(治親氏と兄弟)が、22年ぶりにモーターサイクルを運転したことだった。
SSPは「支える勇気・支えられる勇気」を掲げ、障害の有無にかかわらず、誰もがモーターサイクルを楽しめる環境づくりをめざしている。無料体験走行会のほか、イベントへの出展、ボランティアやサポーターの募集などを通じて活動を広げている。
10月17日には、神奈川県のアネスト岩田ターンパイク箱根で「やるぜ!! 箱根ターンパイク2026」を開催する。箱根ターンパイクを貸し切り、障害のある人がモーターサイクルの走行に挑戦するイベントだ。
●ともともフェスタは共生社会を体験するイベント
「ともともフェスタ2026」は、内閣府とともともフェスタ2026実行委員会が主催するイベントだ。「出会う、ふれあう、未来がかわる」をテーマに、障害の有無にかかわらず誰もが楽しみ、交流できる場を提供する。
会場は東京駅丸の内口の行幸通りと丸ビル1階マルキューブ。入場は無料だ。会場では、パラスポーツの体験、音楽やトークなどのステージ、ワークショップ、アートやテクノロジーの展示など、多彩なプログラムを実施する。
SSPの展示は「スポーツ&ウェルネスの交差点」エリアの「インクルーシブなオートバイ展示」。障害のある人とない人が共に楽しむ社会をめざすイベントの中で、SSPはモーターサイクルを通じた新たな可能性を紹介している。




