比較広告 アウディがライバルを挑発!!

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アウディオブアメリカは比較広告ドラマ『Meet the Beckers』(ベッカー家に対面)を制作した。アウディ『A4』、BMW『3シリーズ』、メルセデスベンツ『Sクラス』、レクサス『RX350』(日本名:トヨタ『ハリアー』)が登場。アウディが競合ブランドを強烈に皮肉る内容だ。

アウディは比較広告を好むメーカーとして知られる。最近ではアウディA4をBMW3シリーズ、メルセデスベンツ『Cクラス』、レクサス『IS』と比較。A4が「加速、燃費、室内の広さで最も優れる」と紹介している。今回の『Meet the Beckers』では、車そのものというよりは、乗る人物に焦点を当てているのが特徴だ。

「ステレオタイプ」という表現がある。例えば、「○○に乗っている人はスピードを出す」とか、「○○のドライバーは平気で割り込む人が多い」という類のものだ。一部のマナーの悪いドライバーがその車のイメージを下げているのは確か。アウディが制作したドラマは、ライバル車の典型的ドライバーを描写することで、アウディの魅力を際立たせるのが狙いだ。ライバル車の所有者にとっては、怒り心頭といった心境になるかもしれない。

ドラマはベッカー家族の3兄弟がマイカーで実家(といっても凄い豪邸)に帰省する設定。まずはアウディA4に乗る次男カップルの車内シーンから始まる。交際開始からある程度時間がたち、気心が知れた間柄だろうか、車内の会話は弾み、とても楽しそうだ。A4のカップルがあくまで普通の人物として描かれていることは、ストーリーの続きを見れば一目瞭然。

次に登場するのは、先代BMW「335iカブリオレ」に乗る三男カップル。金融危機の前まではいかにも羽振りが良さそうな証券マン、といった印象だ。Bluetooth(ブルートゥース)対応ヘッドセットを装着して運転と、流行にも敏感な様子。助手席の彼女はというと、ガムをクチャクチャと噛み、ちょっと軽薄そうなイメージだ。三男は運転マナーが最悪。前方を走るトヨタ『プリウス』を強引に追い越したと思うと、自慢げに指を高く上げる。プリウスは危うくスピンするところだった。

先代メルセデスベンツSクラスはベッカー家の主人の車。すでに初老の風貌。妻に対する態度は威圧的で、会話は噛み合っていないようだ。運転マナーも横柄。進行方向とウインカーが逆なんてまだマシで、交差点に立つ物乞いに水たまりの水をバシャとかけても、気にせず走り去る。

最後に登場するのが長男とレクサスRX350。3兄弟の中で唯一、妻子がいるという設定だ。しかし、車内では夫婦喧嘩ばかり。後ろに座った双子の姉妹はうんざり、といった表情で、ストレスも頂点に達している模様。決して幸せそうなファミリーには見えない。

さて、ベッカー家の3兄弟と両親が久しぶりに顔をそろえた。残念ながら、第1話はここで終わり。第2話以降の展開がかなり気になる。それと同時に、BMW、メルセデス、レクサスのオーナーからは、大ブーイングが聞こえてきそうだ。それもアウディの狙いだったりして……。

《森脇稔》

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