GMとセグウェイ、電気シティコミューターの革新度

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GMとセグウェイ、電気シティコミューターの革新度
GMとセグウェイ、電気シティコミューターの革新度 全 9 枚 拡大写真

GMとセグウェイ社は7日、プロジェクト『PUMA』(パーソナル・アーバン・モビリティ&アクセスビリティ)を発表した。動画共有サイトでは、新型『セグウェイ』の走行シーンを収めたPR映像が公開されている。

セグウェイは、2001年12月に発表された電動立ち乗り2輪車。電気モーターで動くクリーンなシティコミューターとして注目された。しかし、最高速19km/hという性能の低さと、約60万円の価格がネックなり、警察や郵便局などの官公庁を中心に販売された過ぎない。日本では2005年12月、米国のブッシュ大統領からセグウェイをプレゼントされた小泉首相が、官邸でセグウェイを乗り回すシーンが有名だ。

プロジェクトPUMAでは、GMとセグウェイが最新EV技術を持ち寄り、シティコミューターとしての性能を大きく引き上げている。2輪にはそれぞれモーターを内蔵。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、最高速56km/h、最大航続距離56kmと実用性は飛躍的に向上している。

さらに注目すべきは、快適性のアップだ。セグウェイは屋根のない1名立ち乗りスタイルだったが、プロジェクトPUMAでは、2つのシートと屋根が装備された。これにより、多少の雨風をしのぎながら、座ったまま移動できるようになったのだ。ステアリングホイールも新採用され、加減速や進行方向をコントロール。最新の2ホイールバランス技術を導入し、非常に高い安定性を備えているのもポイントだ。

また、将来的にはGMの「オンスター」や「V2V」(ビークルトゥービークル)技術を搭載。オンスターの衛星を使ったナビゲーション&緊急通報システム、V2Vの自動運転や衝突回避システムなどの研究を、実証実験を通じて進めていくという。

GMとセグウェイは、「世界的に都市部に人口が集中した結果、渋滞や駐車場不足、排出ガスによる大気汚染が深刻化。プロジェクトPUMAは、速く安全、静かでクリーン、そしてローコストで移動できる手段を提供する」とコメントしている。

新型セグウェイがニューヨーク市街地を走行する興味深い映像は、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

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