【東京ショー速報 Vol. 42】ルノーの野望に日産がつぶされる?

自動車 ニューモデル モーターショー

フランス・ルノー社のルイ・シュバイツァー会長兼CEOは21日に行った報道関係者との懇談会で、日産との提携の成果について、「数字的なものはまだ見えていない」としながらも、ルノーとしては「地域的な企業から世界的な企業に脱皮できたことは大きなメリットとなった」と総括した。

本来、両社の提携は日産の経営再建にルノーが協力するという意味合いのものだったはずだ。しかし、ルノーは5907億円の資金と引き替えに、日産がこれまでに築きあげてきた開発、生産、販売などのパワーをうまく利用しようとしていることは、同会長の発言からも明白だ。

事実、メキシコやアジア各国でのルノー車の生産・販売に、日産の工場や販売網を利用しようとしている。さらに、日本国内の日産ディーラーで、ルノー車を販売することも・・・。日産の再建を目指す「ゴーンプラン」では合計1万2500人もの大幅な人員削減の方針が打ち出された日産グループの販売会社。その上に、ルノー車まで「売らされる」ことになるとは、「まさに“泣きっ面に蜂”です」(関係者)。

「ルノー念願の世界進出のための捨て駒として、名門日産が血を吸われ、肉を食われようとしている」とまで、ささやかれるこの現状。はたしてゴーンプランの行き先は?

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  3. 歴代最強? 新型ポルシェ『カイエン』はこうなる! 最上級グレードは1000馬力超え
  4. 軽キャンピングカー最大級の空間、ダイハツ『アトレー』ベースで363万9000円から
  5. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る