クルマを複数保有すると二酸化炭素排出が減少する!?

自動車 社会 社会

自動車関係の労働組合の上部団体である自動車総連は、自動車から排出される二酸化炭素量の見通しについて、独自の調査を三菱総合研究所に依頼し、興味深い結果を出した。

それによると、自動車など輸送部門から排出される二酸化炭素は2010年に6200万トンになるという。この数字は、政府の試算値である8100万トンにくらべると3割も少なく、政府の地球温暖化対策をすべて実施した場合の想定値にくらべても1割も低い数値だ。

なぜこのような数値が出てきたのかというと、自動車の保有構造の変化が背景にあるという。つまり、地方圏における一家の複数保有が増えており、これが軽自動車やリッターカーといった、小型車の販売比率をあげている。この比率は具体的に、現在27%なのが2010年には35%になるという。

そうなれば、1台あたりの二酸化炭素排出量は当然減少し、複数保有が増えると女性ドライバーが運転する機会も増えるから、1台あたりの走行距離数はいまより8.6%も減少する。複数保有の増加が自動車産業にどのような影響を与えるかは、日本自動車工業会も調査しており、同じようなデータが出ている。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る