道路工事利権に食らいつく建設省、“環境”をネタに予算獲得

自動車 社会 社会

建設省の諮問機関の道路審議会は29日「地球温暖化防止のための今度の道路政策について」を中山正暉建設大臣に答申した。これからの道路整備を地球環境に配慮したものに転換するという内容で、建設省はこの答申をもとに今後の道路行政を実施していく。

道路整備はこれまで、高速道路や国道といった自動車のための道を中心に整備してきた。これはガソリン税や自動車重量税といった税金の使途が道路整備に当てることが決まっているため、自動車のための道を優先してきた。しかし、地球温暖化防止のために、短距離移動では徒歩や自転車での移動に転換を促すため、道路整備を人や自転車が通りやすい道を作っていくことに転換していく。

公共事業を一手に握っている建設省だが、単なる道路整備では予算の獲得が難しくなってきたため、誰もが納得する“環境”をキーワードにすることで道路整備予算の獲得を目指そうというわけだ。

答申では、道路ののり面や植樹帯、中央分離帯に二酸化炭素を吸収する樹林を整備して「緑のみち」を作ることも提言しているほか、立体交差化による踏切の解消など、ボトルネック対策、環状道路やバイパスの整備による渋滞の解消対策も指摘している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. マツダ、クーペコンセプトと新型『CX-5』初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
  5. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る