日産ディーラーはふみ台!? ルノー会長は「輸入車市場トップを目指す」

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日本のマスコミをにぎわずルノーだが、肝心の新車販売は年間3000台足らずとお寒い状況。シュバイツァー会長は「日本の輸入車市場でトップシェアを目指す」とぶち上げ、提携先の日産系販売店を活用するだ。懸案だったヤナセとの交渉も、ヤナセがルノーに輸入権を返上した上で、日産中心の販売体制が整うまでルノーを支援することで大筋合意した。とりあえずルノーの戦略は前進した。

しかし、これでルノー車がバカスカ売れるわけではない。日本でのブランドイメージが低いうえ、そもそも小型大衆車を得意とするルノー車のキャラクターは日本車と正面からぶつかる。日産がノックダウン生産したサンタナ、日米貿易摩擦の産物であるキャバリエなど、日本車をライバル視した輸入車はことごとく失敗している。

ヘタに手を出すと、ヤナセが背負い込んできたお荷物(ルノー販売)をそのまま日産系販売店が引き継ぐ羽目にもなりかねない。ルノー、ヤナセの交渉が友好ムードで進むなか、一番気が重いのは年間3万台を目指すルノーと販売店の板挟みになる日産かもしれない。

《編集部》

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