「うるさい!! 自動車の騒音」基準達成へのとおい道のり

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自動車の騒音が環境基準を達成できていない実態が明らかになった。環境庁が発表した98年度の自動車交通騒音の現況によると、一日中環境基準を達成したのは測定地点全体の一割程度で、達成できなかった地点が5割以上を占める。

また、建設省が直轄国道の道路交通騒音の現況についてまとめたところによると、調査した直轄国道の中で、今年4月施行の新環境基準値を超過した地点の割合は昼、夜ともに60%以上を占める高水準となっている。

環境庁の調査では、全国5246地点で測定した。全国の測定地点で朝、昼、夕、夜間の4つの時間帯すべてで環境基準を達成したのはわずか619地点で、全体の13%。逆に4つの時間帯すべてで環境基準を達成できなかったのは2504地点で全体の55%。

また、騒音の限度の超過については、4908地点で測定し、限度を超過したのは1492地点で、全体の30%にものぼった。

建設省では直轄国道2万1000kmのうち、騒音規制法に基づく地域指定地点など3777地点で交通騒音を調査した。新環境基準の基準値を超過したのは、昼が62%、夜間が70%、昼または夜間が72%で、ほとんどが達成できていない。このうち騒音がひどくて、環境対策を優先的に実施するものとされている73dBを超過している地点は760地点、全体の20%を占める。

環境庁はタイヤやエンジン音などを規制し、建設省は莫大な税金を投入して遮音壁設置や低騒音舗装を実施しているが、環境基準を達成している水準は依然とほとんど変わっておらず、効果を疑問視する声も出てきそうだ。

《レスポンス編集部》

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