GMがサーブの完全買収に向け始動

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GMは現在サーブの株式の50%を所有しているが、同社が残りの50%も取得、単独でサーブを所有する意志があることが明らかになった。現在サーブの残り50%を所有しているのはスウェーデンの投資会社インベスターABだが、すでに買収オファーは合意済みだという。

はやければ1月の終わりにはサーブは完全にGMの子会社となるわけだが、買収の内容については現在の所明らかにされていない。

この背景にあるのは、GMが株式を50%取得した10年前から現在までのサーブブランドの伸びだろう。サーブはここ10年成功を納め、世界的なブランドイメージも向上している、とGMでは見ている。

「今後サーブブランドでのデザイン開発、新車の製造、販売などをスムーズに進めるためにも、サーブを100%の子会社とした方が動きやすい」というGMのコメントだが、もちろんそれがヨーロッパを背景に進む自動車メーカーの再編、統合を見据えたものであることは間違いない。同じスウェーデンのボルボがフォードの傘下にあり、GMとしてもヨーロッパでの足掛かりをより強固にしたいと考えているのは当然で、これを機にヨーロッパメーカーとアメリカメーカーとの合併吸収はますます激しくなることが予想される。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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