「低くなくては生き残れない」三菱の新型バスは“低い”がキーワード

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「低くなくては生き残れない」三菱の新型バスは“低い”がキーワード
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三菱自動車は9日、大型路線バス車両『エアロスター』に、CNG(圧縮天然ガス)エンジンを搭載し、低床ノーステップ化したモデルの販売を開始すると発表した。

エアロスター・シリーズには、97年2月にノーステップバージョン、98年10月にはCNGエンジンを搭載したバージョンを発売しているが、ボンベの設置位置の関係から「CNGバージョンの低床化は難しい」とされてきた。

しかし、従来車では車両後部にあったCNGボンベを軽量化し、屋根上に移動させたことで、困難とされてきた低床ノーステップ化を実現した。 さらに運転席からのスイッチ操作により、乗降時にステップ部分を70ミリ下降させたり、踏切などの段差通過時には逆に50ミリの車高アップを可能とする「電子制御ニーリングシステム」も採用している。

CNGエンジン搭載のバスは「低公害、低騒音」ということで知られているが、今回ここに「低床」が加わることで、同車のバスは「低い」が三拍子揃った高齢者や身障者に優しいものとなった。今後、バリアフリーへの意識が高まっていけば、狭いステップを何段も上がるようなバスは「過去の遺物」として葬り去られる日が訪れるであろう。

《石田真一》

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