【ジュネーブショー速報 Vol. 5】キャデラック『イマージュ』、GM・IBM・ブルガリ・・・ブランドで固めた極限追及のクルマ

自動車 ニューモデル モーターショー
【ジュネーブショー速報 Vol. 5】キャデラック『イマージュ』、GM・IBM・ブルガリ・・・ブランドで固めた極限追及のクルマ
【ジュネーブショー速報 Vol. 5】キャデラック『イマージュ』、GM・IBM・ブルガリ・・・ブランドで固めた極限追及のクルマ 全 3 枚 拡大写真
キャデラック『イマージュ』は「アートとサイエンスとの融合」というキャデラックの哲学を発展させた、4輪駆動の超高級・超高性能セダン・コンセプトである。クリスプなデザインは、昨年の デトロイト・モーターショーで発表され「アートとサイエンスとの融合」を初めて具現化したコンセプトカー『エボーク』直系であり、いわば順当なステップだ。

「イマージュでは、キャデラックの核となる技術を全天候制御、アクティブセイフティ、インフォテイメントへと展開している」とGM副社長でキャデラック総支配人のジョン・F.スミスはいう。「重く、長く、燃費が悪いという高級車のフォーマットを、敏しょうで、便利で、手の届くものに変換するのがイマージュだ」

ボンネットの下にはスーパーチャージャー付き「ノーススター」V8エンジンがチューンされて搭載されている。インタークーラーや連続可変バルブタイミングを用いて、425PSを発生する。トランスミッションは5AT。

車内外の先端技術の装備を書き出していくときりがないから、特徴的なものにとどめよう。それは「情報」。イマージュではすべての席でEメール・アクセスが可能で、LCDスクリーンとDVDプレイヤーを備える。ナビゲーション目的と娯楽目的の両方に使えるこのシステムはIBMトデルファイによって開発された。また全席に移動電話が用意され、もちろんオンスターシステムも設定されている。これらは「コミュニポート」と呼ばれる中央サーバーで管理される。コミュニポートはエボークで提案されたものだ。

イマージュはサイモン・コックス率いるイギリス、バーミンガムにあるGMのコンセプトデザイン・スタジオでデザインされ、モデルが作られた。もちろんトム・ケアンスが監督するアメリカ、ウォーレンのキャデラック・デザイン・スタジオの協力もあった。アメリカとヨーロッパの協力によって、キャデラックが目指すグローバル・ラグジャリーブランドの形成に貢献できたことだろう。また時計など一部の計器類のデザインには、イタリアのブルガリが協力しているのも興味深い。

「ファッション業界でいわれる“シグニチャー・レーベル”(いわゆるブランドもの)のように、イマージュは高級で数も限定された製品だ」と語るのはデザイン担当副社長のウェイン・チェリーだ。「イマージュはキャデラックの、そしてGMのハイエンド・フラッグシップとしてデザインされた。動力性能、快適性、情報技術をそれぞれ極限まで追求したクルマだ」

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  3. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  4. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る