ライツレ(元BMW)は笑いが止まらない!? フォードが『ランドローバー』買収

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BMWは、傘下のランドローバーをフォードに売却することについて、フォードと同意に達したと発表した。各種の法的手続きがスムーズに進めば、第2四半期(4〜6月)にも正式に売却・買収が終了し、すべての車種と生産設備がフォードの所有になる。

フォードのウィリアム・クレイ・フォード会長は「首脳陣はこの機会を得て興奮している。フォードが国際的に発展する上で、ランドローバーはまさにピッタリのブランドだ」と語る。またジャック・ナサー社長兼CEOは「ランドローバーは世界的なブランドであり、素晴らしい遺産をもっている。ランドローバーの実力をフルに活かしたい。フォードグループの中では“四輪駆動SUVジャガー”のような位置になるだろう。成長が急で、利益も大きいマーケットに属する」と述べる。

いっぽうBMWグループのヨアヒム・ミルバーグ会長は「ランドローバー売却の決定は簡単ではなかった。しかし新経営戦略を実行しようとする我々にとって、フォードの申し出は有り難かった」と明かす。今後のBMWは自分の得意なスポーティ・セダンの分野に集中することになりそうだ。

ランドローバーは、フォードグループ内ではリンカーン、マーキュリー、ボルボ、ジャガー、アストンマーチンと並んで高級車グループに属することになる。このグループ担当重役は元BMWナンバー2のヴォルフガング・ライツレだ。ローバー不振の責任をとってピシェツリーダー社長が解任されたのと同時にライツレもBMWをやめ、フォードに移ってきた。なにやら因縁めいた今回のブランド売却・買収劇である。

《高木啓》

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