イギリス政府介入で混迷深めるローバーの売却のゆくえ

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新MGのハイテク・スポーツカーは2002年にデビュー予定だ。もしアルケミーによるBMWからのローバーからの買収が成功すれば、の話だが。

今週発表されたアルケミーの事業計画は、ルマン24時間耐久レースへの復帰と、アメリカ市場への復帰を含む。後者は買収に対する一般の支持を得るために追加されたものだ。まとまった数のスティール・ボディのクルマの生産を続けて、プレス工場の少なくとも1カ所程度を継続稼動させるわけだ。

アルケミーのもともとの計画は、現行ローバー・モデルが商品寿命を全うすると同時にローバー・ブランドも安楽死させ、ロータスとの協力で『エリーゼ』のような複合素材やアルミニウムを多用したMGスポーツカーの少量限定生産に集中するというものだった。アルケミーは先週からロータスと技術提携についての話し合いをはじめたと伝えられる。

アルケミーの“野望”は大きいが、アルケミーの買収工作は失敗に終わるのではないか、という観測がここにきてイギリスでは広まりつつある。もとローバー会長のジョンタワーズと彼を支援する企業連合による新たなローバー買収提案を、イギリス政府が支持することにしたからだ。その理由はタワーズ案の方が失業者数が少ないとされるからだ。ただしローバーとMGの将来についてタワーズは具体的な計画を発表していない……。

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