輸出が頼りのクルマ産業、お先真っ暗である証拠

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大蔵省が発表した1999年度貿易統計によると、99年度の貿易黒字額は12兆1023億円で、3年ぶりに減少した。輸出総額は48兆5452億円、輸入総額は36兆4429億円。

輸出額の減少が大きかったのは自動車で、前年比−10.3%。とくにEU向け輸出は-18.5%となった。いっぽう、そのEUからの輸入は8.2%増加している。自動車の全輸出台数は507万0242台で伸び率-3.1%、金額は6兆9204億0500万円で伸び率-10.3%。

乗用車とバス・トラックに分けると、自動車の全輸出台数は434万6015台で伸び率4.9%、金額は6兆0941億2300万円で伸び率-6.7%。バス・トラックの全輸出台数は71万2024台で伸び率-33.9%、金額は8035億0300万円で伸び率-30.5%。相変わらず商用車の輸出の落ち込みは激しく、低落傾向は止まらない。

輸入資料は乗用車とバス・トラックに分かれていないが、全輸入台数は27万3732台、伸び率5.2%、金額では7414億7400万円、伸び率4.3%。台数の伸び率ほど金額が伸びていないのは、1台当たりの価格が下がっているわけで、輸入車の低価格化、あるいは低価格モデルの輸入台数増加を意味する。

《高木啓》

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