アメリカの自動車産業懇親会は、通常12ボルトのものが使用されている自動車用のバッテリーを、36ボルト、あるいは42ボルトのものに置き換える必要がある、という意見を述べた。今後は車内マルチメディア、コミュニケーションシステムなどがますます一般化することが予想され、より強力なバッテリーの搭載は自動車業界にとってほぼ規定の路線とも言える。
バッテリー基準委員会によると、36ボルトのバッテリーを使用することで、自動車メーカーはパワステ、パワーブレーキ、エアコンなどのアクセサリーをバッテリーから直接動かせるようになり、ベルトなどを使用する必要がなくなって全体の装備が軽減される、という。このことの利点は車重が軽くなることやベルトを回すなどのエネルギーが節約できることで排気ガスの総量が減少する、燃費が向上する、など。