【新生! 三菱『ランサー・セディア』 Vol. 5】チーフデザイナーインタビュー「ここはラリーの経験が活きました」

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【新生! 三菱『ランサー・セディア』 Vol. 5】チーフデザイナーインタビュー「ここはラリーの経験が活きました」
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ペットネームの『セディア』がついたとはいえ、ランサーといえば往年の『GSR』からエボリューションといったスポーツキャラクターの強いクルマ。キャブフォワードのデザインからは、そのイメージはほとんど感じられないが。

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「2600mmというロングホイールベースに対して、全長はこれ(4360mm)以上伸ばしたくなかった。普通、これぐらい長いと全長も5ナンバー枠(4700mm)近くまで伸ばすのですが、躍動感のあるランサーとしてのギリギリの許容点でしたね」と語るのは、三菱自動車・乗用車デザイン室の石井成久チーフデザイナー。

エクステリアデザインの特徴のひとつであるダイヤモンドカットノーズ(左右コーナーをおとしたフロントバンパー形状)は、『ギャラン』や『パジェロ』といった、ここ数年の三菱車の傾向。スタイリング上の特徴ばかりでなく、コーナリングのしやすさといった実用性を併せ持つ。

「並べて駐車した状態からの出し入れもとてもしやすい。でも、これはもともと『エボI』で初めて導入した、ラリーからのフィードバックなんです。エボIは僕が担当していたのですが、どうしてもインタークーラーがジャマになってしまう。全長を伸ばしてでも、コーナーをカットするかで当時はモメたものです」

こうして実戦的なラリーから生まれたシャープなフロントデザインは、さらにリアビューにも好影響を与えている。それがカットオフテールだ。「空力効果やバックのしやすさなど、すっぱりと切り落としたようなリアデザインは機能的なのですが、ともすると前後でスタイルが破綻してしまうことがあります。たとえば一時期のアメリカ車のようなダランとした印象のように。その点、個性的なフロントとリアのバランスはよくとれていると思います」

先代の築いたイメージを損なうことなく、機能とスタイリングを“サンプリング”したスタンダードセダンがセディアなのである。

《高木啓》

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