日産が日本テレコムとタッグを組み、通信費を大幅リストラ

自動車 テクノロジー ネット

日産自動車は11日、国内外の部品メーカーや、販売会社を結ぶ次世代の情報通信ネットワークサービスの構築を日本テレコムに全面委託すると発表した。日本テレコムの最新技術を活用した高品質で低コストのインターネット通信サービス(IPプロトコル)を活用して、全世界の拠点とのコミュニケーションの質とスピードを高める。

次世代情報ネットの構築により、日産グループ全体の通信費用を3割以上削減することを目指す。音声系は6月から、データ系は9月から新システムへの移行を開始し、来年1月初旬に本格的な運用を開始する計画だ。

日産は従来、各種の情報通信ネットワークを自前で構築してきた。しかし、その通信事業者やプロトコルは様々で、今後はインターネット技術に基づくインターネットプロトコル(IP)に統合し、グローバル規模で日本テレコムから一括してサービスを受ける。

日産は、効率的な次世代情報通信ネットワークサービスの構築が不可欠と判断、こうした分野で技術・ノウハウをもつ日本テレコムと提携することにした。日本テレコムはAT&Tや、ブリティッシュテレコムなどとネットワーク化して同ネットワークを構築、音声やデータ通信に加え、3DのCADや画像データといった膨大なデータ通信を高速で、低コストで実現する。

日産グループ全体の通信費用は、海外での電話代を除いて年間約150億円にのぼるとしており、次世代通信ネットの構築により大幅なコスト削減を目指す。また、「経営再建を目指した日産リバイバルプランの実現には、国内外の関係会社のマネージメント情報を一元化して意志疎通や意志決定を迅速化するなど、情報通信システムによるサポートが不可欠(日産)」としている。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る