日産自動車は15日、国際標準化機構(ISO)の世界統一規格に対応したチャイルドシート用アンカーを、同日発売した『プレーリーリバティ』に初採用した。「ISO FIX」は、チャイルドシート取付の容易性と確実性をはかった規格で、日本ではすでにトヨタと三菱自動車が対応車種を設定している。
アンカーはシートの骨組みに直接固定するタイプで、シートメーカーのタチエスと共同開発された。リバティは全車でメーカーオプション設定となっており、価格は5000円。ISO FIX対応のチャイルドシート本体は3万8000円で用意されている。日産は今後、幼児の乗車機会が多いRVを中心に、ISO FIX対応アンカーの採用を拡大していく。
また、ISO FIX規格に対応したうえで、安全性をさらに向上するための補助固定装置「サポートレッグ」を加えたチャイルドセーフティシートを東海理化と共同開発、6月中旬に発売する。
国内で初めての機構となるサポートレッグは、チャイルドシート本体の前部から床面に伸ばした支柱。衝突時や急制動時にチャイルドシートの前方への回転を抑制し、子供の移動量を減らす。