アメリカでも運転中の携帯電話の使用を禁じている自治体は多いが、専門家の調査によると携帯電話で話すことと、運転中にコーヒーを飲んだりラジオのチューナーボタンを回すことなどの間に安全性では大きな違いはない、という結果が出た。
現在までに自動車保険の団体などが行った調査で、運転中の携帯電話での通話は危険という結果は出されているが、専門家はこれを「恣意的」だと見る。事故につながる要因は前方から目を離すことに集中しており、例えばタバコに火をつける、スイッチをいじる、物を食べる、化粧をする、なども等しく事故の原因になりえ、携帯電話だけが悪者扱いされる傾向に疑問を投げかけている。
アメリカでは自治体単位で携帯電話の運転中の使用を禁じ、ヘッドセットなどでハンドフリーの使用を勧めている。しかし自動車でのインターネットの利用が増えれば、ボイスコマンドだけではできない操作も出てくるし、連邦政府レベルでの規制が必要とされる。その場合、運転中の危険行為全体に目を配らなければ本当の事故防止には役立たない、という意見もあるが、果たして運転中にものを食べるな、などという法律が成立するかどうかは疑問。