【交通の教則裁判 Vol.2】「免許更新など本来は必要ない。免許更新で交通事故は減らない」

自動車 社会 行政

「現在、日本の道路交通法では3年、または5年毎の免許更新が義務づけられているが、これはどのうよな基準で定められているかご存知だろうか?」

原告団は我われに問う。

実は道路交通法の中にその根拠となるべき文章は全くない。あるのは「交通の安全と円滑を図るという目的実現のために、免許の更新を3年毎、優良者については5年毎に行う」という表現のみだそうだ。

今回の訴訟では「交通の教則」の必要性だけではなく、免許更新システムそのものについても言及している。原告の一人、寺澤氏は言う。

「諸外国の例を見ると、イギリスやフランスでは免許を取得してしまえば、70歳までは重大な違反や事故を起こさない限り、免許更新の必要はない。ところが日本は交通の安全と円滑を図るために煩雑な更新手続きを義務づけているが、交通事故は減るどころか、ここ数年の間は過去最悪を更新し続けている。免許更新の必要のない国はどうかといえば、そんなことは全くない」

ここで疑問となるのが免許更新の必要性そのものだ。そもそも、3年ないし5年ごとに「免許の更新が必要である」と決めてきたのは国である。それでは、その理由はなんだろうか?

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  3. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  4. BYDが新型PHEVワゴンを欧州初公開、エンジン併用で航続1300km以上…IAAモビリティ2025
  5. 水素、バッテリー、サーキュラーエコノミー、最新のエネルギー技術が一堂に~第24回 スマートエネルギーWEEK【秋】~ 9月17日開幕PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る