これもルネッサンス!? 日産が「かんばん方式」に対抗策

自動車 ビジネス 企業動向

「部品は必要なとき、必要なだけメーカーに納入させ、工場では不要在庫を抱えず、管理費用をを圧縮する」とは、トヨタが誇るジャストインタイム=かんばん方式の鉄則だが、今では多くの自動車メーカーが採用しているこのやり方に、日産が反旗を翻すことになった。

日産は部品メーカーのトラックが工場に部品を納入するという方式を止め、その代りに、日産の指定した運送業者が部品メーカーの工場に部品を取りに行くという方式を採用する、と発表した。これまでは部品代に輸送費をプラスすることで、部品の輸送は部品メーカーの「サービス」として行ってきたが、その一方でプラスされた輸送費のために部品単体の価格の把握が難しくなるという弊害があった。このため日産では、部品は部品として価格を決め、輸送費は日産が依頼した運送業者に直接収めることで、コストの透明性を図ることにした。

しかし、この方式だと、これまでのように「必要なとき、必要なだけ…」というわけにはいかず、ある程度の在庫を抱え込むことになるが、それでもコスト削減を優先するというところに、ルノー時代に「コストカッター」と異名を取ったカルロス・ゴーンCEOの影が見え隠れしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る