運輸省は、三菱自動車工業が大量のリコールに結び付くクレーム情報を長年にわたって、組織的に隠ぺいしていたことから、公用車の入札で、指名停止処分にする方針を固めた。
これは同社が行なってきたリコール隠しなどの行為が「悪質」と判断されたためで、運輸省の指名停止措置実施要領で定めた「不公正な行為」に当たるとして指名停止処分にする。停止期間は1〜18カ月の間で決定する。
運輸省が処分に踏み切った場合、他の省庁も追随すると見られるが、同社はこれまで各警察本部などに捜査車両を納入してきたという過去があるが、もし警察庁が運輸省に追随するという動きを見せれば、これは三菱にとって大きな痛手となるのは間違いない。