アメリカで長年ベストセラーカーとして人気の『シビック』セダン(日本名『シビック・フェリオ』)もついに第7世代に突入。その評価は「ますます完璧に近付いた」というかなり好意的なものが目立つ。
今回のシビックについては、ホンダがシビック人気を保つためにわざとデザイン変更を行わなかったのではないか、と噂される程外観に大きな変更はない。しかしパフォーマンス、室内の広さ感、乗り心地にははっきりとした差がある、と受け止められている。
一部にはオートショーで発表された『スポーケット』のような大胆で遊び心のあるデザインを量販モデルに少しは活かしてみれば、というホンダの「トラディショナル」さを皮肉る声もあるのだが、ホンダは冒険を犯さない堅実なメーカー、というイメージもアメリカでは定着している。
ただしエンジンフードの下には大きな変化があり、特に1.7リットルの超低公害エンジンにはかなりの興味が集中している。燃費を5〜10%向上させながら、昨年までのモデルよりも力強い走りが実現されている。ホンダの技術力が改めて注目されている、といったところか。